映画レビュー/概要

159本目 Vフォー・ヴェンデッタ/V for Vendetta
2006年
監督:ジェームズ・マクティーグ
主演:ナタリー・ポートマン
評価:★★★

第三次大戦後。
アメリカは崩壊し、世界の実権を握るのは独裁者であった。
戦争によって世界を独裁する国家が生まれてしまったが、”一人”で立ち向かう男が一人。

その男は、怪しげな仮面を着けていた。




ダークヒーローの先駆け的存在

ヒーローは明るく元気に悪役を倒すもの!
悪を許さず、人を憎まず。

そんな風に我々は小さな頃から刷り込まれていたような気もするが、この映画は真っ向からそれを否定する。

相手の指はへし折るし、血もたっぷり。
そういうヒーローものは『バットマン ビギンズ』や『アイアンマン』あたりからどんどん出てくることになるが、この頃は非常に新鮮に感じる時期であった。

正義のためと言いつつも、綺麗事だけでは片付かない。
それを、Vは教えてくれるのだ。

キャラクターの魅力

主人公とヒロインであるVとイヴィー。
2人とも非常に印象的で、一度観ただけで忘れることが絶対にない。

女性であるにも関わらず、坊主にすることを二つ返事でしたナタリー・ポートマンの役者魂がここに伺える。

Vは仮面が特徴的ではあるが、コミカルに悪を成敗していくのも非常に楽しいし、スタイリッシュなアクションも見どころだ。

悪役はジョーカーのように人気あるキャラではなく、現代に居そうな悪い人達ばかり。
ある種の社会風刺的な意味合いも強い作品なので、悪役あるあるが詰まっている。
そういう人たちをVがバッサリ斬っていくのが痛快に思えるのだろう。

アメリカの必殺仕事人ですね。
うわ、こう書くとチープになった。Vはそんなことないですからね!!



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