110本目 プレステージ/The Prestige

2006年
監督:クリストファー・ノーラン
主演:ヒュー・ジャックマン、クリスチャン・ベール
評価:★★★

”奇術師”2人が、過去の因縁からずっと対立し続ける話。
それだけではない。この”ステージ”には大きな意味があった。

クリストファー・ノーランらしい、重厚なストーリー。キャラクター達の表裏を見続けた先にあるものは……。





プレステージ、とは

マジックにおける段階を3つに分ける。その最後を”プレステージ”と呼ぶ。
一番の山場であり、偉業を達成する瞬間のこと。

これは作中で語られており、ラストのネタバレにはならないので記載しておきます。

ですが、ここでこの言葉を語ったということは非常に意味があります。
ヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベールの2人が共演で、なおかつそこにスカーレット・ヨハンソンも入ってくるっていうんだからとんでもない作品ですよね。

そのとんでもないものは、ラストシーンに深く刻まれます。

”マジック”か、<マジック>か

奇術に没頭するあまり、2人は不可能とも思えることをやってのけるようになります。
見てるこっちも徐々にこれは本当にトリックがあるのか、それとも本物の魔術ではないかと疑うレベルです。
そのトリックにこそ罠が仕掛けられており、観客を驚かせるための種となっているわけです。

重厚なストーリーなため、何度もリピートしよう!というにはちょっと胃がもたれそうですが、深くあれこれ考えながら見破りたい!と思う方は是非ともご鑑賞あれ。

高い確率で、エンディングの予想を外すと思います。



「生き残るのは俺だ」

#鳴海の一人でキネマ
#プレステージ