映画レビュー/概要

141本目 呪怨 ザ・グラッジ3/The Grudge 3
2009年
監督:トビー・ウィルキンス
主演:ジョアンナ・ブラッディ
評価:★★

その家に入ってしまえば、必ず呪われる。
Jホラー最恐映画が、ハリウッドリメイク版の続編の続編。

なんと、怖く、ない……?



伽椰子を直視できてしまう作品

『呪怨 パンデミック』の続編で作られた今作。
舞台は前作のラストより繋がっており、同じ建物内で呪いが進んでいきます。

この作品、呪怨シリーズで一番怖くない要素がいくつもあります。
・伽椰子が美人すぎて怖くない。美人を真っ白にしただけっ!
・俊雄が年取りすぎて見えるせいで(役者の年齢がいつもより明らかに高い)、ホラーを超えたギャグ。
・B級の安定感があるせいで、怖がれない。

普段のホラーなら別にいいんですけど、これは呪怨の看板を背負っているわけですから、怖がれないとダメなんですよ。

なのに、笑える雰囲気があったり、伽椰子をふつーに見れちゃう時点でマイナス。

残念すぎる……。

ホラーを超えたアクション(???)

ホラーよりもアクション(?)映画かと思うくらいの腕力に物を言わせた展開。
必殺仕事人じゃないんですから、そんなに首をへし折らなくていいんすよ伽椰子さん。

こうなっちゃうから笑いに繋がるんですよね。

ほら、思い出してみてくださいよ。
日本の劇場版一作目で伊東美咲が襲われたシーン。

襲われた後にどうなったのか?という描写は無くていいんです。
それだけで怖いんです。怖がらせるというより、観ている人が勝手に想像しちゃうんですよね、怖いことを。

なのにこっちは全部見せちゃってる。それも、白塗りの美人さんがコキャっと首を。

ホラーとコメディは紙一重といいますけど、これはまさにその境界を誤ったがために生まれたものと言えるでしょう。

さて、次回作はいよいよ”あの人”とご対面です。



「あいつがここに居る……」

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