映画レビュー/概要

154本目 アナベル 死霊館の人形/Annabelle
2014年
監督:ジョン・R・レオネッティ
主演:アナベル・ウォーリス
評価:★★★

『死霊館』で一躍有名になった、呪いの人形”アナベル”。
その人形が、どのようにして死霊館へと渡ることになっていったのか。
そして、呪いの人形がどのような怪事件を巻き起こしていたのか。
それを綴る、恐怖の映像がここに。
※予告編からして怖いので、お気をつけ下さい。



あの『死霊館』のスピンオフ

ホラー映画でスピンオフ映画が作成されるとは、非常に珍しいケースである。
『死霊館』で登場したアナベル人形があまりにも好評だったので作られたのかもしれないが、それにしても本当に珍しい。
皆を怖がらせたアナベル人形が、どんな悪事を働いていたのか。
これを見れば、一目瞭然である。

幸せな家庭に来たアナベル人形は、どんどん不可解な事を起こし、最後にはとんでもない結末へと導いていく。

ホラー作品としての楽しみは十二分に

『死霊館』は非常に面白いホラー映画として認知されることになったが、今作も負けてはいない。
次に巻き起こる恐怖を予想させる演出が多々散りばめられ、思わず両足が上がってしまうような展開が次々と巻き起こる。

どのように撮影しているんだろうか?と気になるような描写もあり、観ていて飽きることが無い。

ただ、『死霊館』のスピンオフということで、ここはやはり怖い作品と言ってもただの人形である。
できることに限りはあるし、言ってしまえば質の悪いメリーさんみたいなものなので、心の底から怖がる、というには少し物足りない。

ウォーレン夫妻が不在であることも大きな要因の一つだろう。
死霊館シリーズは彼らが対峙してこそ盛り上がる、という側面も持っているため、居ないとちょっぴり寂しく感じる。

それを差し引いても、ホラーとしては楽しめるものではあるので、一見の価値は十二分にあるとオススメできる。



「変なことが起きるの……。  --ミア・フォーム」

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