映画レビュー/概要

337本目 パラノーマル・アクティビティ5/Paranormal Activity: The Ghost Dimension
2015年
監督:グレゴリー・プロトキン
主演:クリス・J・マーレイ
評価:★★★


あらすじ
2013年、ケイティとクリスティが住んでいた家に、新たな一家が引っ越してきた。
その家にあったビデオを観てみると、怪しげな映像がいくつも収められていた。

シリーズ最終章。いよいよ、超常現象のラストを目撃する。

※今回はラストについて露骨に触れます。


目次
・またまたまた一作目と直結
・やっと目新しさ
・ついに登場…!


またまたまた一作目と直結

パラノーマル・アクティビティ』に始まり、9年程続いたシリーズがいよいよ終幕。
最終章、完結編。なんと呼んでもいいんですが、いやー、長かったですね(白目)。

今回は、『パラノーマル・アクティビティ3』の家に新しい住居人が来るということで物語が進みます。
怪しげなオカルト集団が成したかったことがついに実現するということで、シリーズ完結編の文言はタイトルにも予告にも特にありませんが、もう作られないでしょう。多分、きっと、恐らく……。

ラストということで期待を持って観ていたのですが、いくつか面白い点は確かにありましたので、そちらを記述していこうと思います。

鳴海のように、とにかくナンバリングものだしシリーズとして有名だから追っておこう、なんて考えていた方もご一読いただけますと嬉しい限りです。

やっと目新しさ

引っ越してきた一家が見つけたのは、古いビデオカメラ。
だが、それを除くと怪しげなものが映り込む。
という、普通のビデオカメラじゃ映らない”何か”が見える、という部分が特筆点。
原題がゴーストディメンションというだけあって、今までのシリーズにはなかった映像が次々と繰り広げられるので、ここらへんは目新しさも相まって高評価。ただ驚かせるだけだった部分よりも、視覚的な楽しさを追加してくれた感じです。
3D映画向けな映像には仕上がっていますが、いよいよ物語が終わりを迎えるのかという安堵でいっぱい(なんか違う意味で喜んでいる)。

とはいえ、結局『パラノーマル・アクティビティ 呪いの印』の他の面々はどうして必要だったのか?とか、『パラノーマル・アクティビティ4』みたいになんで回りくどい方法使うの?
とか、疑問点は多く残った形になります。最後にしちゃそこらへん放って「やっと丸くまとまったよ!良かったね!(良くはない)」感は非常に強め。

そこはもういいです(諦め)。
ラストでいよいよ、彼が登場しますので。

ついに登場…!

待ちに待った、ドビーさん現世に降臨。
ストーリー上1988年からスタートし、作中は2013年のはずですので、苦節25年ということになります。
そこまでしてこの世界に降り立ちたい理由ってあったのかと疑問になります。
結局、魔女集団はドビーを降臨させたかったというのは理解できても、ドビーに何をさせたいのかもよくわからず。
まぁ、今の世界を壊すとか人類をどうのこうのっていう在り来たりな理由ではあると思うんですが。この手のオカルト・ホラーではよくあるお話ですし。

今作は先述の通り、映像美とちょっとしたいつもとの違いを楽しんでいただいて終了でいいと思います。
途中でなんとかしようと必死になるバトル展開もちょいと胸アツではありますし、冗長にだらだらやられるよりかはいいかなーと。あれ、結構褒めてますね。
ホラーとしての緊張感はほどほどで、シリーズの中ではどちらかというと面白い方と分類してもいいかもです。

映画界のホラー作品としてはそんなに……ですかね。

というわけで、ようやくパラノーマル・アクティビティシリーズ完結となります。
今後出てくるパラノーマルなんちゃらは、邦題を勝手にもじっているだけなのでお気をつけください。
本当にうじゃうじゃありますので。ドビーさんもこれにはきっとおこです。





「”彼”が来る。  --リーラ」

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