映画レビュー/概要

331本目 パラノーマル・アクティビティ/Paranormal Activity
2007年
監督:オーレン・ペリ
主演:ケイティー・フェザーストン
評価:★★★


あらすじ
同棲中のカップルであるミカとケイティ。
二人はある日から、毎夜起きる不思議な現象に悩まされていた。

その正体を掴もうと、寝ている間にビデオを回してみる。
すると、そこには驚愕の映像が映し出されていた……。


噂が噂を呼び……

世界各地で大ヒットとなった『パラノーマル・アクティビティ』。
ホラー映画として新たな金字塔を打ち立てたこの作品ですが、源流は一応『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』のようなPOV作品とされています。

それまでゼロではなかったPOV系を、改めてホラーで世に知らしめた歴史的作品と言えるでしょう。
なんでそんなにヒットしたの?という部分に関して言うと、正直「怖いから」という部分よりも、メディアミックス的要素が非常に強かったのではないかと思います。

制作費はたったの150万円で、撮影期間は7日間。
この驚くべきB級感で数十億も稼ぐくらいなので、広告・宣伝があまりにも優秀だったのでは……と思わざるを得ません。

肝心の中身ですが、あらすじで記載をした通り、夜な夜な不思議なことが起こるのでカメラを回したら”超常現象”が起きていた、という流れ。
”パラノーマル・アクティビティ”とは超常現象のことなので、実際に作中内でも超常現象が起きるわけです。

では、どのような部分に観客があれほど驚いていたのか、蓋を開けていくとしましょう。

実際に怖い部分て

ネタバレ無しでお話をすると、鳴海が一番怖い(というか嫌だった)のは一番最後の部分です。

それ以外はちょっと動いたり音がしたりと、特に怖い部分はありません。
怖いように演出した、というのは当然ながらわかりますが、根本的なホラー映画としての恐怖には直結しませんでした。

ただ、ホラー映画伝統の”やらないほうがいいのに”というルートはしっかり辿るので、そこはある意味評価大ですね。

この手の作品でウィジャ盤とか出始めたらそりゃもうね、ダメですよね。

詰まるところ、POV作品としての構成はそんなに不服じゃないんですが、怖いって思う部分が結構少ないかな、と……。
B級映画で似た邦題やパッケージ、そして似たPOVが大量に作られる原因となった、というところでは本当に大きな素晴らしい作品です。

本編と関係無いところでの盛り上がり

DVD・ブルーレイの特典として、なんと稲川淳二氏のコメンタリー付きで本作を観ることができる。
どれだけ面白いかというと、本編に関係なく怪談話をして盛り上がってくれるところです。

本編について勿論触れてはくれますが、そこをガン無視してトークしてくれるあたり本当に楽しすぎますね。
こんなに斬新なコメンタリーも中々ありませんので(笑)

ある意味一番面白いので、本編を一回観たあとにこちらを観て下さい。





「家に”何か”居るって。  --ミカ」

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