13本目 ブレア・ウィッチ・プロジェクト/The Blair Witch Project

1999年
監督:ダニエル・マイリック、エドゥアルド・サンチェス
主演:ヘザー・ドナヒュー
評価:★★★★

※微妙にネタバレアリ

POV(主観撮影)の始祖と呼ばれる、当時鑑賞した人々に衝撃を与えた作品。
あらすじは、映画学科の3人が森でドキュメンタリー番組を撮影している中、失踪してしまうというもの。
後に映像だけが見つかり、映画を観ている人は、まるでその映像が本物かのように感じながら恐怖を味わう。
超低予算(およそ600万円程度)で、興行収入全世界で2億4000万ドルという大ヒット。




POVの良さ



カメラは役者を撮り、シーンを次々と繋げて一つの作品を作る。
POVも勿論同じなのだが、鑑賞者に与える印象はまったく異なる。

リアリティを追求すればするほど、主観視点でのカメラ撮影というのは効果が絶大となる。

この作品で使用されたPOVの良い所は、映画を観ている人も同じ境遇に遭っているかのように感じやすくするというところ。

何日も続いていく恐怖。
森なら抜けることができず、食料も無くなる。
毎日得体のしれない何者かに追われていることを感じ、一人、また一人と消え、最後には一人。

映画史に残る衝撃シーンもまた、POVによる良さがしっかりと表れている。


後世に与えた影響



昨今では低予算で作成できるということで、POV形式が蔓延している。
B級映画御用達な撮影方法。
心霊映画では「パラノーマル・アクティビティシリーズ」や「グレイヴ・エンカウンターズシリーズ」。
ゾンビ映画では「RECシリーズ」。

もしこの映画を観てPOV形式が好きになった人は、そのような映画をとことん見漁ってみるといい。
最終的にあることに気づく。



POVホラーは全部お化け屋敷に居ることと同じ。




「こわい……。 --ヘザー」

#鳴海の一人でキネマ
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