映画レビュー/概要

156本目 ひきこさんVSこっくりさん
2012年
監督:永岡久明
主演:阪本麻美
評価:闇に喰われろ

女子高生の沙織は、幼い頃に”ひきこさん”に出会ったが、奇跡的に生還した一人であった。
友人がいじめを受けていることをきっかけに、ひきこさんを再び蘇らせてしまう。
いじめを受けた復讐にこっくりさんを召喚する友人。
ひきこさんとこっくりさん。
お互いが邪魔になったその時、壮絶なバトルが始まる!!




バケモンにはバケモンがぶつかるスタイル

後年には『貞子VS伽椰子』が放映となるが、それよりも4年前。既に対決ものはホラー界に存在した。

とはいえ、誰が観てもお粗末であったため、世間には普及しなかったわけだが……。

・SEが幼稚すぎる、合っていないものばかり
・ひきこさんと対峙するこっくりさんが弱すぎる
・よくわからんBGMなんなの
・中盤の盛り上がりはともかく、ラストの対決が本当にチープ

なんとも残念である。
日本のホラーものは意外とキャラクターが多く、もし成功していればホラーアベンジャーズ結成に向けて進めることができたかもしれないのに。

なんて冗談で誰かと盛り上がっていた方がよっぽど楽しい映画である。

プロット自体はそんなに嫌いじゃない

ひきこさんよりこっくりさんの方が有名だと思っているのは鳴海だけだろうか?
そもそもひきこさんを知らなかった鳴海としては、上級悪霊の位置に居ることが「?」となっていたのだが、話の展開がそうなのだから飲み込むしかない。

それを除けば、こっくりさんを使おうと思った学生が、その反動によってひきこさんを蘇らせてしまう顛末に。
というのは、バトルもので考えれば非常に良い題材になる(はずであった)。

序盤の気だるさを除けば、中盤の盛り上がりは評価できる仕上がりだっただけに、せめて★2つくらいは目指せる映画だったのではないか、と思うと残念である。

実際、こうしたキャラクターものは続編を作りやすいわけだし、もっとまともな作りであれば貞子との共演もワンチャンあったかもしれないのだ。

そう考えると、本当に無念。
Jホラーアベンジャーズを観たかった……。



「ひきこがあんなに強いなんて……。  --こっくりさん」

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