映画レビュー/概要

167本目 着信アリ
2004年
監督:小林大介
主演:柴咲コウ
評価:★★★

主人公は、友だちの携帯が身に覚えのない着信音で鳴るのを聞く。
着信記録は3日後。
彼女自身の声で悲鳴のような留守録も残されていた。そして3日後、彼女はメッセージと同様の悲鳴をあげ、死んでしまう。
そこから、連鎖するように次々と犠牲者が出て、最後には……。


Jホラーの1作に数えられる邦画

『リング』や『呪怨』に並ぶとしたら、『着信アリ』は必ず話題に挙がる1作である。
とはいえ、その2大タイトルに比べると少しばかり人気は落ちる。

携帯電話という現代では必需品となったアイテムを通じて呪いの連鎖が生まれる。
ビデオを介して呪いが次々と移っていく『リング』に近いアイデアではあるが、じめっとした怖さ、そこに居るという恐怖を味わえるのはJホラーならでは。

鳴海が観賞した時はトラウマになるレベルではなかったが、忘れられないシーンは非常に多い。

みんなして携帯電話の着信音を、この映画のものにするというのは非常に流行した。
一時のブームになるくらい、この映画のインパクトは大きかったのである。

普段は助かりそうなところに絶望を置く

テレビ番組で霊媒師を使って呪いを解こうとする話があるが、それが無残にも……。

そこで起きる出来事は非常に印象的であり、ハリウッド版リメイクの『ワン・ミス・コール』でも同様のシーンがある。

ただ残念なところもある。
邦画全般的に言える話なのだが、BGMと台詞の音量のバランスが非常に悪い時がある。
映画館で観ると気にならないのかもしれないが、テレビだと一々音量変更するのが非常に面倒である。

こういった点は2018年現在でも見られるので、いい加減直していただきたい……。




「これ、私の携帯番号なんだけど……。」

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