映画レビュー/概要

140本目 呪怨 パンデミック/The Grudge 2
2006年
監督:清水崇
主演:アンバー・タンブリン
評価:★★★★

その家に入ってしまえば、必ず呪われる。
Jホラー最恐映画が、ハリウッドリメイク版の続編。

恐怖の爆発は止まらない。



呪怨2のリメイクではないオリジナルストーリー

リメイク版から派生した、ハリウッドオリジナルの呪怨となっている。
そのストーリーは伽椰子誕生の秘密に加え、恐怖シーンが大増量。

しかし、邦題のパンデミック、と付けるには随分と規模が小さい。
そんなにあちこち呪いが別の地域に広がっていっているわけではない。

あくまで、色んな人に呪いが移っている、という意味であるのでこちらは間違えないように注意。

襲われるシーンもどんどん過激に

鉄板の階段降り(※階段落ち、ではない)や、髪を洗ってたらこんにちは!するのはいつも通り。あ、後は時空湾曲。

写真を現像する場所でわしゃっと出てきたり、病院の屋上から被害者が落ちてきたと思ったらそれにへばりついていたり。

後は貞子的髪の毛で相手を捕獲。

ハリウッド版だけど、やっぱり関わった人にいいことは絶対に起きないんだとわからされる。
これが呪怨クオリティ。海を渡っても変わりませんね。


さてさて、最後にもう一つ議論の的になるものがあります。

伽椰子誕生の秘密

そう、これです。
日本版では単純に殺されただけであそこまでおぞましい呪いへと昇華したわけですが(※ストーカー体質が云々もありますけどね)、ハリウッド版はもっと具体的。
霊媒師の母に悪霊を呑ませられていたって奴です。
確かに、これはこれで説得力ありますよね。別に嫌いな設定ではないです。
妥当性はありますし、あまりにも強力な力に納得できちゃうわけです。

でも、こうも考えられます。
ストーカー体質だった女性が旦那に殺され、その呪いが次々と人を襲うことで更に呪いが強くなっていく。
理由も何も無いんです。最初に旦那を呪い殺してから、家に入ってくる人を無差別に呪いまくる。
こっちの方がある意味怖くないですか?

ハリウッド版ですと、悪霊の件もあるしなーと、なんとなくまるまってしまうんですよ、怖さが。
呪うのは無差別ですが、本当に意味わからんくらい人を呪って殺してしまう日本版の方がどうしようもないと思えてくるので、こうした微妙な設定の差異は、思わぬ恐怖の緩急を生み出しているのかもしれませんね。

つまるところ、観ている人の好みかもしれないですけど。。。



「その呪いに触れると、死ぬまで付き纏われる」

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