102本目 ガタカ/Gattaca

1997年
監督:アンドリュー・ニコル
主演:イーサン・ホーク
評価:★★★

遺伝子操作によって、優秀な人間が生まれる世界。
ヴィンセントは、自然出産である”不適正者”として産まれた。弟のアントン遺伝子操作の”適正者”。
幼少の頃から兄弟の差は歴然。
弟に対し劣等感を抱えながらも、ヴィンセントには夢があった。

「宇宙飛行士になりたい」

だが、”不適正者”には夢のまた夢。
大人になってヴィンセントに、転機が訪れる。

”適正者”で元水泳選手のジェロームの生体IDを買い取ることができ、彼になりすまして人生を送ることになる。
もちろん生体ID買い取りは違法。

ヴィンセントは”ジェローム”として生きながら、とある問題に直面する。






濃厚なSF世界

スペースシップが出てきたり、エイリアンが出て来る作品というのは言わずもがなSF作品として扱われるわかりやすい題材。

今作は、遺伝子操作という将来の人類に起こり得ることを描いた作品である。
それが合法となるかどうかはさておき、実際に可能ではあることを映画にしたものだ。

遺伝子による優劣に悩む主人公。
だが、そんな彼が適正者としてなりすまし生活を行っていくうちに、何を得るのか。

IFの世界でありながらも、自分自身に当てはめて思わず”一生”について考えてしまう深さを秘めている。

ただ、濃厚なSF世界であるがゆえに、苦手な人にはオススメしにくい一作である。

若かりし頃の

イーサン・ホークもジュード・ロウも若い。
若いけれど演技も秀逸。
こりゃ売れますわ。。。

アイリーン役のユマ・サーマンも美人だし、映像美と合わさって目に心地よい。

面白い作品、と称されるもので必要なのは音楽、背景、物語。
そして何より大事なのは、演者の演技。

ここについて、『ガタカ』は文句の付けようがない。



「君は相当な綺麗好きだな、ジェローム」

#鳴海の一人でキネマ
#ガタカ