186本目 容疑者Xの献身
映画レビュー/概要
186本目 容疑者Xの献身2008年
監督:西谷弘
主演:福山雅治
評価:★★★
天才物理学者、湯川。
天才数学者、石神。
大学時代は友人であった2人であるが、とある事件をきっかけに再会する。
難解な事件に挑む湯川だが、誰もが予想し得ないラストが待っていた……。
※ネタバレあり
悲しき殺人事件
殺人事件というのは、どこの世界でも悲しいものである。それは被害者視点であったり、巻き込まれた人のお話ではあるが、今作の事件も例に漏れず悲しいお話である。
だがこの作品は、被害者、加害者、警察も全て切なさを味わうことになる。
つまりは、鑑賞者も同じ気分になってしまうということなのだが……。
天才学者VS天才学者
ガリレオシリーズは原作が小説であり、テレビドラマによって更に認知度が上がった。鳴海もドラマから入った人間であり、ハマってからというものの、全ての小説を購入して買うくらいにはどっぷりと浸かることになった。
さて、湯川は御存知の通り天才物理学者。
例えどんなに不思議な事件が起きたとしても、全てには理由があるとし、その原因を究明してきた。
探偵ではないが、イメージとしてはシャーロック・ホームズに近いものがある。
天才というのはどこに居てもその活躍ぶりを見せてくれる。
今回対決するのは、天才数学者である石神。
湯川も石神も、双方天才。
推理展開を楽しむのはいいが、石神の気持ちを思うと悲しくなってくる……。
ガリレオシリーズはストーリーが長ければ長いほどそういった展開が多くなってくるのでツライ部分がある。
特に、堤真一の演技には心揺さぶられるものがある。
原作を読んでいるが、イメージにほぼ相違はなく、”あの”ラストで行われた迫真の演技は、映画史に残ると言っても過言ではないだろう。
とまぁ、ここまでべた褒めなのだが、どうしても鳴海がひっかかる点がある。
映画独自のシーンについて
賛否はあるかもしれないが、鳴海は否定派。柴咲コウ演じる新人刑事の下りは映画に入っているのだが、原作ではその描写はない。
ドラマの関連があるためどうしても出さないといけないのはわかるが、ストーリーに組み込むには少し無理があったと思う。
葛藤している描写は十分に描かれていたし、スポットを当てるなら刑事と学者の部分ではなく、天才と天才の描写があれば十分であった。
ということを除けば、この作品に対しては概ね人にオススメしたくなる1作である。
「さっぱりわからない。 --湯川」
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