映画レビュー/概要

196本目 ランド・オブ・ザ・デッド/Land of the Dead
2005年
監督:ジョージ・A・ロメロ
主演:サイモン・ベイカー
評価:★★★

近未来、死者で世の中が溢れている世界。
富裕層は島の高い位置へ避難し、それ以外の人々はゾンビの多い街で暮らすことを余儀なくされた。
そんな中、ゾンビの中で意思を持ったものが現れ……。


新ロメロ三部作

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド
ゾンビ
死霊のえじき
と、ロメロが後世に語り継がれる程にまで人気を博したゾンビ映画三本。
2005年に、また新たなゾンビ映画を引っさげて帰ってくる。

今回の作品は、もう既にゾンビアウトブレイクが起こっている世界で、人々の生活が一変した状態となる。
知能が高いゾンビは『死霊のえじき』でも既に登場しているものとなるが、今回のゾンビは銃を普通に扱える。
ゾンビだらけの世界で巻き起こる騒動は、人間の醜い部分をあぶり出す、ロメロらしいメッセージの込められた1作である。

とはいえ、、、

2005年までになると、ゾンビ映画は文字通りゾンビのごとく量産されており、目新しさを感じるのは難しいものになっていた。
特に、この頃になると”走るゾンビ”など、衝撃的なパターンも登場しているので、普通にのろのろと歩くゾンビでは観客が楽しめなくなっていたのもまた事実。
もちろん、「ゾンビはのろのろと歩くのが普通だ!走るなんてゾンビじゃない!」などという意見もあるが、それは一旦置いておこう。

今作でのゾンビはふつーに歩くだけ。集団で襲いかかってくることと、死者が生者を襲うというところに恐ろしさがある。
なので、アクション性を求めるゾンビ映画であれば、別の作品を観た方が間違いなくいい。

ストーリーとしては普通に感じるものなので、今作は鳴海としては凡作である。





「会話してるぞ……」

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