187本目 真夏の方程式
映画レビュー/概要
187本目 真夏の方程式2013年
監督:西谷弘
主演:福山雅治
評価:★★★★
※2018/07/18 更新
玻璃ヶ浦で計画されている、海底鉱物資源の開発。説明会に招待された物理学者の湯川は、緑岩荘という旅館を滞在先に選ぶ。
そして、そこで夏休みを過ごす旅館を営む川畑夫婦の甥、恭平と知り合う。
翌朝。堤防下で死体となって発見された、緑岩荘に宿泊していた客。
事件に関与することになった湯川は、解決への糸口へ導きだそうとするが……。
※ネタバレあり
原作準拠、再現性が非常に高い
ガリレオシリーズの中で、鳴海が一番好きと言っても過言ではないのがこの『真夏の方程式』。従来の作品と、その後出て来る作品とは一味違った事件として、ファンの間でもかなり人気が高い1作。
当然ながら普通にテレビドラマとして放送するだけでは勿体ないということでの映画化だとは思います。やっぱり人気作はこうなりますよね。
登場するキャラクター一人ひとりに全て意味があり、美しくも儚いエンディングへと向かっていく。
登場キャラクターの色は非常に濃く、誰一人欠けてはいけない”方程式”を物語の間で紡いでいる。
その中でも、湯川教授の色合いはドラマ版とは一味違い、感情と論理の狭間で葛藤する。
劇場版ならではの深い味わいが観られる。
”事件”の解決が幸せになるとは限らない
幸せって、なんでしょうね(白目)。鳴海がこう言いたくなるくらいには深い悲しみがある作品です。
本当に。この映画を見るまで、劇場で涙をするってことはまったく無かったんですが、前田吟の演技とストーリーが絡まって、相当泣ける作品になっていました。
このシリーズは総じて、主人公は天才であっても、最終的に全員が幸せなエンドを迎えるわけではない、ということが多いです。
前作の『容疑者Xの献身』の時もそうでしたが、最終的に”本当に幸せになったのは誰か?”ということを考えてしまいます。
家族とは、幸せとは、正義とは……。
うぅむ、実に深い。
「聞き捨てならないな。 --湯川」
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