200本目 ゴジラ ファイナルウォーズ
映画レビュー/概要
200本目 ゴジラ ファイナルウォーズ2004年
監督:北村龍平
主演:松岡昌宏
評価:★★★
近未来20XX年。
地球で多くの怪獣が目覚め、人類は協力関係を強めることになった。
M機関と呼ばれる国際機関が創設され、ミュータントと呼ばれる特殊な力を持った人間たちが配属されることになった。
多くの怪獣達が現れる中、人々が、国が、世界が最も恐れる存在が居た。
その名は、怪獣の王。
”ゴジラ”
さらば、ゴジラ ※2004年のお話
とっくに『シン・ゴジラ』については長々とお話をしたのでおわかりいただけるとは思うが、今作がゴジラ最後の作品とはならなかった。あぁ、よかったよかった。当時は”さらば、ゴジラ”というキャッチフレーズが頭から離れなかった。
中学生であった鳴海は劇場へと足を運び、怪獣王の最後を見届けることになった。
ゴジラ以外にも様々な怪獣が登場することから、平成版『怪獣総進撃』とも呼ばれることになった今作は、ゴジラの圧倒的な力を心ゆくまで見せてくれる。
ゴジラの最後を考えると、『ゴジラVSデストロイア』で一時幕を下ろしているわけだから、いまさらゴジラの”死”を描かれても二番煎じになってしまう。
だから、最後は最後までお祭りのように踊り狂ってしまおうと。
というわけで、実際に見てみると……。
賛否両論大嵐!!
「これでゴジラをラストにするなんてどうかしてるだろ!」「いやいや、偽物ゴジラぶっ飛ばしてくれたからええやんw」
あれこれと議論が交わされる中、鳴海青年の心中は複雑であった。
人間サイドのシーンが多いのは確かだが、それはそれで今までのゴジラ映画でなかったものだから単にマイナスとするのはちょっと違う。
ゴジラの無双っぷりは誰にも負けない強さを感じさせるから好きだし。
でもエンディングテーマだけは許せないし……。
いやいや、ジラを秒殺したところは歴史に残る名シーンだし…………。
非常に複雑である。
一番嫌だったのは、これで終わり、というところ。
完結作と言うにはあまりにもお気楽な気分を感じすぎる。
だから、今作は頭空っぽにして楽しむくらいがちょうどいいのである。
第一作のような重々しいテーマを楽しむのも、デストロイアの時のような悲しみを感じるのも、今作ではできない。
その代わりに、清々しいまでのゴジラの強さを見ることができる。
それを楽しみに観ることができる人にとっては、最高のゴジラ映画となる。
それを踏まえた上で、皆様も是非楽しんでいただきたい。
「オペレーション”ファイナルウォーズ” --ゴードン大佐」
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