193本目 ナイト・オブ・ザ・リビングデッド
映画レビュー/概要
193本目 ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/Night of the Living Dead1968年
監督:ジョージ・A・ロメロ
主演:デュアン・ジョーンズ
評価:★★★★
父の墓参りに来たジョニーと妹のバーバラ。
そこに、怪しげな人物が現れる。
その人物はジョニーを突然襲い、殺してしまう。
恐怖でパニックになったバーバラは、近くの民家へと逃げ込む。そこには、他にも逃げてきた人たちが居た。
※微ネタバレあり
ゾンビの原点
昨今では何も珍しくない、”~オブ・ザ・デッド”。この原点は今作であり、ゾンビというクリーチャーの存在を世に確立したのも、ジョージ・A・ロメロの功績ではなかろうか。
死人が生者を襲うという、なんとも恐ろしい展開。
1968年といえば、既にカラー作品が出ている頃。
だがこの映画は敢えてモノクロで制作されている。それがまた恐怖を植え付けるとっておきの演出となり、その人気は現在まで衰えていない。
・ゾンビが人を襲う
・ホラー特有のドッキリ
・悲鳴を上げる女性
・観客のヘイトを貯めるキャラクター
上記のように、ホラー映画としても非常に重要な要素が詰まっている。
エンディングはとんでもない皮肉
映画の世界というのは、必ずしもハッピーエンドが待っているとは限らない。別視点で見ればそれはハッピーエンドかもしれないが、少なくともこの映画はハッピーで終わらない。
ゾンビ映画は往々にしてそのような傾向にあるわけだが、この映画もまさに教科書のような終わり方をする。
よりによって一番正しくあろうと思って行動していた青年が、肌の色の差別を受けて殺されてしまうとはなんとも悲しい話である。※風刺が入っているので、意図した差別ではない。
ゾンビ映画に見慣れた人が、「この映画は観ておけ!」と豪語する作品。
鳴海はこう言います。
「この映画は必ず観ておけ!」
と。
「何が起きているの? --バーバラ」
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