映画レビュー/概要

198本目 ドーン・オブ・ザ・デッド/Dawn of the Dead
2004年
監督:ザック・スナイダー
主演:サラ・ポーリー
評価:★★★★

看護師であるアナが朝目覚めると、近所に住む少女のヴィヴィアンが立っていた。顔を大怪我していたため、夫であるルイスは慌てて駆け寄るが、ヴィヴィアンは彼に噛み付く。
なんとか引き剥がし扉を締めたが、今度はルイスがアナを襲い出す。
家の外へ逃げ切ったアナだが、外は地獄絵図と化しており……。

ゾンビ』のリメイク。”走るゾンビ”といえばこれ!




非常に人気の高い”ゾンビ”のリメイク

ただでさえ人気である『ゾンビ』のリメイク。
ハードルは非常に高いものであったが、それを軽々しく超えるどころか、後年のゾンビ映画に大きな影響を与える1作となった。
もちろん、原作の方が好きだっていう人が居るのは、いつものことである。

ショッピングモールなどの設定はそのまま引き継がれているが、そこに集まった人々の行く末を描いていく様はオリジナルとなっている。
鳴海が大嫌いな”走るゾンビ”もこの映画で観て衝撃を受け、「こんなん絶対に無理じゃん……」と絶望した。
それだけではない。赤ん坊の下りや、最後の最後までとんでもないことになる今作は、ノンストップで鑑賞者の心理を攻撃し続けるのである。

ゾンビの概念を変えてきたことに意義がある

のろのろ歩く、人を襲う、死人が生き返る。

これこそゾンビである、というのが今までの概念である。
しかし、今作はその一部を綺麗に改変してきた。

ウイルスによるもの?とされてはいるが、結局のところ原因は不明。
何故死人が生き返るのかよくわからないまま、家族も友人も恋人も、死ねば容赦無く自分を襲ってくる地獄となった世界。
それも、超早い。
そこで描かれる人間模様。

定期的に観たくなるゾンビ映画は限られているが、『ドーン・オブ・ザ・デッド』は終末を感じたくなったら観ていただきたい1作。

OPに登場するJohnny Cash(ジョニー・キャッシュ)の"The Man Comes Around"からして、神映画の雰囲気を感じさせる。

あ、また観たくなってきた。





「凄いじゃないヴィヴィアン!  --アナ」

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