映画レビュー/概要

197本目 ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世記/Night of the Living Dead
1990年
監督:トム・サヴィーニ
主演:トニー・トッド
評価:★★★★

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』のリメイク。
ほぼストーリーは変わらないが、制作当時の色に合わせたものとなっている。
叫び驚き怯えるだけだったバーバラが、リプリーもビックリな女性に変わっているのが非常に大きな変更点である。




ほぼ同じなのに大好評

一作目は不朽の名作として人気なのは今更語ることはないのだが、今作の人気も語っておきたい。
リメイクであるにも関わらず、「不要だ」とか「なんで作ったの?」という声が非常に少ないのだ。
原作至上主義の方はどんな作品にも付きものだが、死霊創世記に関してはかなり人気がある。
鳴海も例に漏れず、今作にはかなり楽しませてもらった。

・バーバラの強化
・単にリメイクしただけではなく、時勢に合わせた描写追加
・ラストシーンの改変
↑改変には賛否があれど、鳴海は非常に好きな終わり方。
その詳細は下記に。

とにかく、バーバラの改変が非常に大きい。
単にイライラさせるだけだった女性キャラが、頼もしいメインキャラに変わっているのだ。
最初から最後までスッキリ観られるゾンビ映画としての仕上がり。
これはオススメしたくなる!

集約されるのは、いつものやつ

世界が滅びそうになったり、バケモノが人を次々と殺していっても、最終的に恐ろしいのは誰でしょうか?

というお話はよくあるものだが、今作は一作目の風刺を更に皮肉っている。
鳴海としては、モノクロかカラーかという差はあれど、今作の方が非常に好きな終わり方をしている。
ゾンビと人間の対比が非常に面白く、どっちがバケモノかわかったものじゃない。
単にゾンビに怯える映画は見飽きているということもあって、こういったメッセージ性のあるゾンビ映画は楽しめる。

というわけで、観ましょう。





「何が起きているの?  --バーバラ」

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