映画レビュー/概要

253本目 ミュージアム
2016年
監督:大友啓史
出演:小栗旬
評価:★★★★

雨の日だけに殺しを行う、極悪な猟奇殺人鬼。
事件を追っていた刑事だが、家族が誘拐されてしまい……。

漫画原作、小栗旬主演のサスペンス作品。




もう絶対に見ない

鳴海がもう見ないベスト3に堂々と殿堂入りした映画(※特に特集したことはないです)。
★4つですけど、もう観たくないんです……。

この記事を掲載するのがクリスマスっていう、なんか鳴海の心象が悪くなりそうな日ですけど、順番が回ってきたので仕方ないですね。

映画としてはかなり楽しめました。それは間違いないです。
サスペンス作品は比較級見る機会が少ないんですけど、猟奇殺人事件を追う刑事が心の底から追い詰められていく描写は、観ている人の心すらどん底に陥れていくレベル。

スッキリとした映画を観たいと思っている人がこれを観てしまったら、一週間家から出てこなくなるでしょう……。

雨の日に殺人を行うカエル男

晴れの日ではなく、雨の日だけに殺人を行うカエル男。
この一文すらキーとなる今作。

序盤は事件の様子を追い、中盤からは刑事が追い詰められ、終盤には……。という構図。

正直、最初の方から事件内容があまり快く観ることのできないものばかり。
グロ耐性の無い人は絶対に観られません。というか、観ないようにしましょう。
あと、メンタルが弱い人も観ちゃいけません。精神的に具合が悪くなること間違いなしです。

人を楽しませるカエル男

その芸術、こっちはまったく楽しめてないけどな!!!

この手の殺人鬼に共通することですけど、殺人を一種の芸術として行うパターンが多いですよね。
ソウ』のジグソウはゲームでしたけど。


さて、家族か、自分か、という選択を迫られる時、あなたならどうしますか?
今作の中でも描写されているところですけど、その選択すら正しくないケースがあります。
自分が守りたいと思っているが故の選択が裏目に出て、逆に地獄へと落とされる。

冷静な判断と言っても、それまで追い詰められているのでまともじゃいられない。
そんな状況にされているのに、選択が間違っているからと言って当人を責めることはできるんでしょうか?

カエル男の描く芸術というのは、そのような葛藤すら一部なのです。

善も悪も越えたところに美がある、なんて考えはありますけど、流石にこれは……。





「人を楽しませる、アーティストだ!  --カエル男」

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