映画レビュー/概要

245本目 バイオハザードIII/Resident Evil: Extinction
2007年
監督:ラッセル・マルケイ
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ
評価:★★

ラクーンシティの惨劇から数年。

T-ウイルスの拡散は防げず、全世界へと広がってしまう。
地上はアンデッドで溢れかえり、街の景色はどんどん枯れ果て砂漠と化していく。

アンブレラ社から脱出したアリスは、自らの身体に新たな変化が起こっていることを感じつつ、安住の地を求め旅を続ける。
旅先で得た情報の中に、「アラスカは感染していない」という情報を得るのだが……。



ついにやりすぎた!

主人公アリスは、元々アンブレラ社で働いていた特殊工作員。
身体能力が高い設定を否定する気はまったく無いが、ここまでエスパータイプになってしまうと、明らかにバイオハザードから脱線してしまう。

原作でウェスカーがとんでもないことをできるからいいじゃん!っていう声もありそうですけど、主人公の能力がずば抜けて高いけど、超能力やドーピングをしていない、原作で言うレオンみたいなタイプの戦い方が一番面白かったのでは?と今でも思います。

相手は恐ろしい化物なのに、華麗に銃は剣技で倒していくのはゲームでも映画でもスタイリッシュに見えるじゃないですか。

と、言うのが鳴海の意見でございます。

一作目への原点回帰

一作目と同じ舞台を使うというのは、かなり燃える展開になる場合と、単に使いまわしているように見えるだけ、という二手に分かれると思います。

今作は砂漠ということで、ロケーションがあまり変わらないような世界になっているので、人工物だと露骨にわかるようなシーンが欲しかったというのはわかりますけど、それでもあまりテンションが上がらず。

できることなら、荒れ果てたベガス内の建物をもっとじっくり見たかったなぁと思うばかり。砂メインで映画を構成したいっていうのは当然かとは思いますけど、それだったらオリジナリティを更に増すために建物内のビフォーアフターをもっとピックアップした方が印象に残りやすかったかと。

バイオハザードなのに砂漠、というだけでも印象は付きますけど、最後に残ったのは、

「薄っぺらい」

の一言。

ついに出た、宿敵タイラント

出ればいいってもんじゃないんすよ!!!!!

確かに『バイオハザード』で「リッカーかよワロスwww」みたいなレビュー書きましたけど、あくまであの舞台で出てほしいのは生物兵器として凶悪であるタイラントであって。
博士がたまたまこんな感じになっちゃいましたってのは嬉しい人と嬉しくない人で真っ二つじゃないでしょうか。



なんてことを書いたくせに、次回作ではめっちゃテンション上がる要素が出てきます。





「友達と挨拶に行くから。  --アリス」

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