映画レビュー/概要

243本目 バイオハザード/Resident Evil
2002年
監督:ポール・W・S・アンダーソン
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ
評価:★★★

21世紀初頭、アメリカのラクーンシティ地下にある、巨大複合企業”アンブレラ”の実験施設で事故が起きる。

一方、街の近郊で記憶喪失のまま目覚めたアリスは、特殊部隊に連行され、地下施設”ハイブ”へと向かうことになる。
そこで起きていた事件は、ただの実験事故ではなかった……。


有名ホラーアクションゲームの実写化

日本のみならず、世界でも大人気のホラーアクションゲーム『バイオハザード』の実写映画化。
原題は『Recident Evil』。

改変された部分や、オリジナル通りの部分が混在しており、原作ファンからはやはり手厳しいご指摘が多い。

鳴海はゲームのバイオハザードシリーズを一通りプレイしているのだが、映画の改変を”一作目”は許せる範疇。むしろ、オリジナルそのままにしたいというなら、ゲームの冒頭にある実写パートを全部同じ人に演じてもらうしか無い

つまるところ、この手のゲーム実写化は賛否が必ず両論になるのだから、それぞれを面白いと思えるかどうか考えた方が建設的なのです。
逸脱しすぎているのか、しすぎていても面白いのか、それが重要ですね。

アリスの果てしないゾンビ道中記

アクションゲーム原作ということで、この映画の作中でも多くのアクションが取り入れられている。むしろこのアクションを推したことによってファン獲得に繋がったのは間違いないと思う。

そもそも、原作通りに全てを進めようとしたところで、ただのコスプレにしか見えなくなるパターンが往々にしてあるので、オリジナルキャラを軸に動かすというのは正しい選択かと。
(※ただし、このコスプレに見える、というのは主に日本人が行った時であって、海外の人がなんらかの衣装に扮するとめちゃめちゃかっこよかったり美人に見えるパターンもある。このシリーズもまさにそう)

ラスボスがタイラントじゃなかった点については、予算的な都合によるものなんでしょうね。
リッカーが後半で出てきて「え、コイツだけ???」ってなったのは、やっぱり原作ファンでしょう。
そりゃ、タイラントとかネメシスレベルのラスボスが実写映画の中で暴れてくれるのを期待していた人が居てもおかしくないですから。
実際、鳴海もがっかりしたポイントの一つでした。


ミラ・ジョボビッチの代表作

ミラ・ジョボビッチはロシア(旧ソ連)生まれだというのをこの記事を書いていて初めて知りました。(※名前からなんとなくそうなんだろうとは思ってましたけど)

1999年のジャンヌ・ダルクと並んで、今作が代表作となるものになるとは当人も思ってはいなかったでしょう。

後年、同じカプコンから発売された別のゲームタイトルでもアクションヒロインとして活躍することになるのですから、一体どんなタイトルから人生がどのようになっていくのか、というのはわからないものです。

彼女のアクションは観ていて飽きないし、負けを知らず勝ち進んでいく様は安心しながら観られるという心地よさも。

原作至上主義の方にはあまりオススメしきれませんけど、ゾンビ映画入門としては非常に見やすいのでご鑑賞あれ。





「別れが辛いわね。  --アリス」

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