映画レビュー/概要

235本目 イーグル・アイ/Eagle Eye
2008年
監督:D・J・カルーソー
出演:シャイア・ラブーフ
評価:★★★

平凡な生活を送っていた一人の男に、一本の電話。
謎の女から、「今すぐ逃げろ」と言われるが、警告を無視する。

すると、突然FBIが現れて、テロ工作容疑で拘束されてしまう。

取り調べを受けている最中、建物が大破し、再び謎の女から連絡が入る。
命じられるがまま逃亡を続ける男。
逃げている最中、もう一人の逃走者と遭遇する。

命令を続ける謎の女の正体とは……。



2000年台のSFサスペンスと言えばこの展開

初めて鳴海が鑑賞したのは大学時代。
サークルの先輩から、「某映画と同じオチだよ」と言われて、なんのこっちゃと思っていたら本当にそうだった!

当然ながら全編通してその流れなわけじゃないんですけど、この手の映画って途中の展開よりもラストに全てがかかっていると思うんですよね。
だからこそ、尚更その既視感を拭えずに終わってしまったのは残念。

とはいえ、何者かわからない電話の指示を受けていると全てが正しく進んでいるように見える展開は好き。シャイア・ラブーフの演技も相まって、テンポはかなりいいので見やすさは○かと。

※以下、ネタバレ含みます。


























SF世界の重鎮、『AI』

『ターミネーター』を代表するように、AIというのはいつの時代も人類を根絶やしにすることばかり考えてきた。※当然ながら、人類を守るために活躍するAIも存在するが、映画のほとんどはVS人類を演じるための知能でしかない。

今作のラスボスはAI。
中盤から終盤へ向かうにつれて、正体がわかってくると面白さが減速してしまうのが残念。
とはいえこれはSFサスペンス。これが正解とも言える。
もっと別の知能犯が全てを操っていたとかになると、ただのサスペンスになってしまう。

結果がわかった後のもう一捻りがあると、かなり評価が上がったかもしれないが故に惜しい作品であると鳴海は思う。

ほぼ『アイロボット』では?

評価が並になってしまった理由がもう一つ。

2004年に公開された『アイロボット』。
それから4年後に今作が公開されたわけだが、オチとしては似たようなもの、というカテゴライズで終了。

その印象が強すぎるがゆえに、「あー、それで終わりね、はいはい」という評価を受けてしまうようだ。
だが、好評価としてこの作品を語る人も多いことから、実際には鳴海がひねくれているだけなのでは?と思ってしまう。

総評としては、SF映画好きには物足りなく、SF映画そこそこからSF初心者にはオススメできる映画、となる。



「私の指示に従って  --アリア」

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