映画レビュー/概要

244本目 バイオハザードII アポカリプス/Resident Evil: Apocalypse
2004年
監督:アレクサンダー・ウィット
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ
評価:★★★

地下研究施設”ハイブ”での事件から二日後。
調査に入ったアンブレラの研究員達であったが、遭遇したクリーチャーによって全滅してしまう。

街へと溢れ出したT-ウイルスは、次々と人を感染させ、ゾンビへと変えていく。

一方、目覚めたアリスは、荒れ果てた街を彷徨いながら、自分の身に異変が起きているのを感じ……。



バイオハザード2よりも3を実写化

前作の監督であるポール・W・S・アンダーソンは、同時期に撮影をしていた『エイリアンVSプレデター』の監督だったため、別の人にバトンタッチして、脚本に専念。

ナンバリングとしては2作目ですけど、ゲームで言えば3作目の方が近い。
というのも、キャラクターとしてネメシスが登場したり、カメラワークやシーンの構図が完全に3を意識しているのが随所に観られる。
これには原作ファンもにっこり。

ですが、原作ファンも激おこになる要素が入っちゃうのが実写映画なんですねぇ。。。

映画VSゲーム

■鳴海的に良かった点
・ジル・バレンタインがハマり役すぎる。
・一作目で期待したラクーンシティでのゾンビアウトブレイクが観られる。
・アクションシーンがやっぱりかっこいい。
・ネメシス登場。
・ゾンビ映画らしい顛末=原作再現。

■鳴海的に悪かった点
・アリスが超人的すぎてこれじゃない感。
できれば、人間として強さを保ったまま窮地を脱していくストーリーの方が良かった。
・映画独自の脇役があまり引き立てられていない。ぶっちゃけ、居なくていい。

とまぁ、こんな感じです。

鳴海寄りな皆さんは、同じ感想を持ったことでしょう。
この良かった点と悪かった点の個数で並べてみると良かった点の方が多いんですけど、中身で言えば悪かった点の印象の方がよっぽどマイナス点になっているんだなぁと。
(※これがイコールならば、★4つにしてもいいくらいだった)

こう観ていくと、一作目の良さもわかる

低予算映画だと、あれこれ知恵を絞ってシーンを撮るしかなくなります。
予算があると、ある程度なんでもできちゃうので、創意工夫しなくてもやりたいことはできちゃいます。

どちらも良し悪しがあるのは当然ですけど、低予算ながらも楽しめるシーンを作ってくれたのは、どちらかというと一作目だと思うんですよね。
三角跳びのシーンとか、ゾンビから逃げ回る物語の構成とか、スタイリッシュかつゾンビ映画としての楽しさをしっかりと提供してくれていたので。

逆に、原作をしっかり再現するには予算が必要なんで、そういった部分は二作目の方が断然秀でています。

カレーを楽しみたいか、ラーメンを楽しみたいか、両方楽しむと料金は増々になります、みたいな。(意味不明)


この後に登場する、”惨劇”に比べれば…………。





「これが最初の一歩よ。  --アリス」

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