映画レビュー/概要

260本目 ラスト・ソルジャー/大兵小將
2010年
監督:ディン・シェン
出演:ジャッキー・チェン
評価:★★★★

紀元前227年、中国の戦国時代。
梁の兵士が、敵国である衝の将軍を捕らえる。

その目的は、自身の畑を持つという夢のためであった。
しかし、その将軍は暗殺の対象とされており、人質であることに意味がある将軍を生かすために、歩兵と将軍の奇妙な旅が始まる。




シンプルにジャッキー色

アクションだけがジャッキーか?
否、笑いも誘ってくれるのがジャッキーだ。

という鳴海的考えが鑑賞者全員に適用されるわけではありませんので、賛否はあります。

さて、今回は何気に初ジャッキー映画レビューとなります。
元々鳴海はジャッキー・チェンが大好きな小学生時代~現在を生きておりますので、当然ながら沢山鑑賞しております。

ですが、観賞用にしっっっかりと観てからあれこれ話をしたいと思っているので、後回しにしていたら今作が初ジャッキーになりました。
まぁ、王道からレビューする決まりもありませんし、これはこれで鳴海的な感じがして面白いかなーあはは、くらいな気持ちです。
このブログ観てる人もガッツリとした批評家レベルの意見を求めている人はほとんど居ないですし、気にするこたぁないんすよね。
庶民の一言があればオッケーですね!(謎の納得)

今作のジャッキーはというと、庶民というか歩兵なんです。
名前すらろくに出されない一兵卒の物語です。

クリス・タッカーと組んで事件を解決する刑事でもないですから、名前は特に不要ってことです。

ガッツリアクションより平和について考えてみた

時は戦国時代ということで、凄惨な現実描写があったりするんですけれど、そこはジャッキー映画。
ただただ悲しくなるだけではなく、ユーモアもありつつの展開なのでご安心を。

将軍と歩兵っていう組み合わせが身分の差を感じやすいので、そこを利用したトークに含まれる笑いが個人的に好きですね。

平和というテーマを考える上でも題材にしやすいのもポイント。

歴史ものっていうだけで鑑賞を敬遠する人もいらっしゃるので、こういうポップさを入れたのは正解かと。

逆に言えば、テーマがテーマなので「薄っぺらすぎない?」という意見もちらほら見受けますね。
鳴海としては、先述の通りガッツリとした戦争映画ではありませんので、考えやすい姿勢を作ってくれるシナリオというだけで十二分かとは思います。

まぁ、ここは個々人の感想なのであしからず。


では、アクションはどんなものかというと

バリバリのジャッキーアクションをお求めの方には少し物足りないかもしれません。
やっぱり道中のハプニングとか、第三者から将軍を守るっていうストーリーですから、1000人を相手にジャッキーが無双するとかいう趣向なのにアクションが少なかったらお怒りになるのもごもっともですが、いかんせんジャッキーも年ですし……。

とはいえこれはジャッキー映画。
「アクションにこそ華が!」という最初の方のお話に回帰しちゃいますが、そういうのを期待しちゃう人は物足りなさを感じても仕方がないかな~とは。

というわけで、ぶらりジャッキー&将軍旅をお楽しみあれ。





「お前は捕虜だ。  --梁の兵士」

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