映画レビュー/概要

252本目 エクソシズム/EXORCISMUS
2011年
監督:マヌエル・カルバージョ
出演:ソフィー・ババスール
評価:★★

かつて、悪魔祓いに失敗した神父がいた。

悲しみに暮れながらも新たな悪魔払いに挑もうとするが、その真意は世間に悪魔を証明するための実験であった。



悪魔祓いといえば

必ずオカルト映画を紹介する上で付き纏う、『エクソシスト』の壁。
悪魔祓いというジャンルを映画界で確立させた作品なのでそらそれを超えろなんてのは、「ゴジラ以上の怪獣映画を世に知らしめて下さい」っていう難題なわけです。

王道と呼ばれる物語は一本の筋として、そこを派生させていかに面白くするか、というところが創作者の力量として一番見られやすい場所ですよね。
今作では、そんな一線をずらした物語の描き方をしております。

何事も証明できれば科学となり得る

悪魔という概念を固着させるために、映像で記録して世界に”悪魔が存在する”ということを証明しようとする神父。

一度失敗した経験から、科学をもって悪魔を制するという物語ですが、その神父の実態を知ってからだんだんと崩れていくのがこの映画。

★が2つだけになっちゃうにはちゃんと理由があるわけです。

視点としては非常に面白いのに、そこから派生する話が特に無く。
シーン自体はテンポが悪いわけじゃないのに、上述のお話から次に全然進んでいかないので飽きが来てしまう。
次を知りたいということも無く、かくして悪魔と人間の戦いへまだまだ終わらないのであった……。





「悪魔が私を動かしている……。 --エマ」

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