30本目 魔法使いの弟子/The Sorcerer's Apprentice

2010年
監督:ジョン・タートルトーブ
主演:ニコラス・ケイジ
評価:★★★


MTG(マジック・ザ・ギャザリング)をみなさんはご存知だろうか?
直訳すれば、魔法集めとなるのだが、このMTGは世界最古のトレーディングカードゲームとして有名。
実は鳴海もこのカードゲームを嗜んでおり、現在でも友人達と遊ぶことが多い。
特に、三ヶ月程度で新しいエキスパンションが発売されるため、カードの種類はどんどん増えていく。
イラストが美麗なので、コレクターも多い。特に初期のカードは一部のものだと何十万とするものだってある。

コレクター気質が強い鳴海も、このカードを集めることが一種の楽しみであり、映画のブルーレイを揃えていくことと同等の価値があると思っている。

MTGの話をしたのには理由がある。
単に、この『魔法使いの弟子』がファンタジー作品だから、というわけではない。
映画の中にデカデカと『Magic The Gathering』のロゴが看板で出ているからだ。
こんなにもわかりやすくタイアップしているとは思わなかった。

公開当時、MTGのカードをパックで購入した時(1パックあたり15枚入)、一枚のカードの裏面に『魔法使いの弟子』の告知が入っていた。

「こういう映画やるんだなー」程度に思っていた。実際観てみると、MTGの世界とはまったく無縁だが、王道ファンタジー作品としての楽しみを味わうことになる。



王道を往くファンタジー

最強の魔法使いがニューヨークに行き、ヤバイ魔女が復活するからそれを阻止しようとしている最中、素質あるオタッキーな青年を弟子にする(半ば強引に)。
徐々に成長しながらも、最後の最後にしっかり倒せる実力を持つようになるっていう物語は、いつの時代にもある王道ストーリー。

こういう物語はまず観ていて飽きることはないし、逆の意味でハラハラすることもない(レンタル時の100円が無駄になるのではないかという不安)。

とはいえ、王道そのものの物語となっているため、映像は綺麗だがストーリー面での驚きは特にない。
魔法もありがちなものが多いし、印象に残るほどの悪役も出ていない。

要するに、普通なのだ。

鳴海の総評:★3つなりのファンタジー





「魔法使いだ。  --バルサザール」

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