映画レビュー/概要

28本目 アイアンマン/Iron Man
2008年
監督:ジョン・ファブロー
主演:ロバート・ダウニーJr
音楽:ラミン・ジャヴァディ



目次
  • あらすじ
  • 評価:★★★★
  • 金持ち、女好き、ナルシスト



  • あらすじ

    世界有数の大企業である『スターク・インダストリーズ』の社長であるトニー・スタークが、テロリストに誘拐されてしまう……。

    洞窟から脱出を試みようとする彼が制作したのは、彼自身を包む”鉄”の武装であった。
    脱出した彼はテロリストとの戦いを決意するが、自社内で不穏な動きが出始める……。

    評価:★★★★

    マーベルシリーズの映画は古今東西様々にある。
    それは会社の垣根を超え、時代を超え、そしてついには映画同士の垣根も超えてしまった。
    マーヴル・シネマティック・ユニバース(※MCU)』第一弾は、金持ち・ナルシスト・鉄の男。

    さて、開幕からちょっと横道に逸れる話をしますが、主人公のトニーは天才であり金持ち。
    自分でアイアンマンスーツを作るだけじゃなく、人工知能だってなんのその。
    厳密にはちょっと違うけど、言語インターフェースとは名ばかりの、執事を100人雇うよりも便利なジャービス。

    「あの情報を取り出したい」

    と言えば、ネットから必要な情報を全て持ってきてくれる。
    (※軍の情報や、警察の情報にもアクセスできてしまう。これはトニーが簡単にハッキングできちゃうので、ジャービスじゃなくてもできてしまう芸当ではありますが、何をするにも自由自在すぎる万能AI)

    かくして、この映画を観た鳴海は、有能とは言い難い行動に走り、”人工無能”なるものに手を出し始める。
    ジャービスに似て非なるものを作り上げ、それをパソコンに入れて楽をしようという魂胆。
    それがどれくらい時間がかかるのかは、まだまだ未知数。

    もし開発の記録を残すことになったら、この『#鳴海の一人でキネマ』ブログに記載していくことになるでしょう。なんてことを書いたのは確か2016年のことなんですけど、2022年になってもできやしない。
    改めて思えばそこに注力することも楽しそうだなぁとは思いつつ、私生活や他の趣味やらを考えると中々難しい。
    いやー、でも楽しそうなんだよなぁ……。


    はい、閑話休題。


    本作品は1954年の『ゴジラ』みたいにMCUの中でダントツの扱いを受けるようになったことは間違いないでしょう。
    既に10数年に渡って続編が出続けているのは熱烈なファンが追い続けていることもそうですが、本作がヒットしたことが起因であることは間違いないからです。
    ケヴィン・ファイギが”アイアンマン”という当時はそんなに有名ではなかったヒーローを中心に話を進めていくことはかなりの決断だったことでしょう。
    その決断が、まさに世界を変えたわけです。

    金持ち、女好き、ナルシスト

    トニー・スタークは、『スタークインダストリーズ』という会社の社長。その会社の規模はグローバルってレベルじゃない。
    社長である彼は、国家予算並に財産を持っており、金なんて稼がなくても湧いて出てくる程。
    そんな彼が、テロリストに拉致されるところから物語は始まる。

    脱出するために作り上げたのはなんと、ロボットのようなスーツ。
    テロリストの隠れ家であっても、天才は生き延びるために知恵を絞る。

    「アイアンマンってこんな感じだよね?」っていうイメージは、某格闘ゲームで知っていたので、カラーリングはどんな感じかは大体存じておりました(そりゃパッケージで色わかるから、初見の人であっても大体わかるでしょうけど)。
    徐々に塗装され、本物の(表現ちょっと違う気もするけど)アイアンマンカラーへ変貌を遂げていく様は、恐らく原作ファンが待ち望んだ感動だったことでしょう。

    敵と対戦する姿、滑空するスーツ、社長の軽口、これらは1作目で全て確立され、今後の『マーベル・シネマティック・ユニバース』では欠かせない存在となっていくと考えると感慨深すぎますね。
    まさか、この段階でアイアンマンがこの先11年間何度も出てくるとは、夢にも思わなかったですし。
    ヒーローオリジンの”黄金パターン”を編み出してくれたアイアンマンは、この先も多くのヒーローを生み出すきっかけになったわけです。

    金持ち、女好き、ナルシスト。
    というキャラクター像にロバートダウニーJrが合いすぎているのは間違いなし。
    彼じゃなければ、このキャラクターがここまで飛び立つことは無かったと言っても過言ではないかもしれません。
    所作一つ一つがまさに具現化されたトニー・スターク。

    アメコミ作品が世の中で大きく普及していく第3波くらい(最初がスパイダーマンやX-MEN、次にダークナイトくらいだとして)の大きな波になった今作は、その偉大さはさておいても、いつ観ても楽しめるヒーロー映画であることは間違いなしです。





    「私がアイアンマンだ。  --トニー・スターク」
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