40本目 デス・ルーム/TRAPPED ASHES

2006年
監督:ケン・ラッセル
主演:レイチェル・ヴェルトリ
評価:★★

オムニバスホラーにセクシーシーンとグロシーンを盛り込み、「古今東西地域関係無くホラーを詰め込んだぜ!それにセクシーシーン入れたらみんな喜ぶんやろ!?」と、ある種のノルマを常に達成してくる映画。




絶対にバッドエンドな人達

ホラー映画のセットとして建てられた館に閉じ込められてしまった男女。
その男女には、とある”恐怖の共通点”があった。

それは、えっちぃシーンとB級ホラー映画大好きなノルマの数々。

・裸体が出るのは普通。なんならベッドシーンもな!子供が観る映画じゃないZE!
・不条理に死んでいく。理由なんて知らん!
・訳のわからん化け物が意味もなく出てくる。いや、意味あるかもしれんけど観てる方からしたらどうなのそれ!

とりあえずホラーとエロを合わせれば最低限の仕上がりにはなるよね?
というオムニバス形式で4つ用意。
そりゃもう想像もつかない展開が次々展開されるから、ある意味下手なサスペンス映画よりも面白い点があると褒めることができるかもしれない。

実は俺達、☓☓☓☓だったんだ!

オムニバス形式でストーリーが語られるも、それは大筋から外れることはなく、しっかりと締めてくれる。
そこがぐだったらそりゃもう評価は”闇に喰われろ”でしたよ。
想像できないことを展開してくるというのはとても重要。

だが、古典的展開でありつつも人を楽しめることの方が何倍も凄いことであったりする。
この映画の場合、テンプレから外れすぎていて修正が効かないどうしよう、でもいいよねこれくらいはっちゃけていて!と振り切れている点は楽しめる。

だが、とりあえず不快なだけだったり、とりあえずホラー感出してみたり、とりあえずエロ路線に進んでいくあたりはどうにも観ていてダレる。

「あーはいはい」と匙を投げたくなってしまうのはよろしくない。

でもまぁ、90年代のホラーにしちゃなかなか……えっ、この作品て2006年だったの!?
な、なんだってー!




「みなさんには共通点があります。  --ガイド」

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