33本目 ザ・フィースト/The FEAST

2006年
監督:ジョン・ギャラガー
主演:バルサザール・ゲティ
評価:★★★★

製作陣の中に、『ソウシリーズ』の脚本家達が居たり、ベン・アフレックが居たり、マット・デイモンが居たり、『エルム街の悪夢シリーズ』の生みの親であるウェス・クレイヴンが居たり、訳の分からないレベルで豪華な映画。

出来上がった作品は、『異端』としか言いようがない代物であった……。




通用しない”いつもの”

・主人公は死なない
・子供は襲われない
・イケメンは強い
・美女とイケメンは結ばれる

などなど、映画史では暗黙のルールと呼ばれるものがいくつもある。
それらは観ている人達の意識下に刷り込まれており、物語の展開を追っていると「この人は死なない、あの人は死ぬ」とわかってしまう。

だが、この作品はそういったルールを根本から覆すシナリオが組まれている。
誰が生き残るのか?を予想しながら観ていく映画というのも中々面白いものだ。

外れた道を行けど、下に敷かれているのは王道

モンスターが現れて、一箇所に集まったメンバー達が生き残るために奔走するというのは、テンプレ的なモンスター映画でありながらも、”いつもの”物語としてみんなに馴染みがある。
それゆえ、展開は奇抜であっても、出てくるのは怪物だし、どうやって対処しようか?と考えるのもまたありふれたモンスター映画達で見慣れた展開でもある。

どれだけ奇々怪々なものであっても、下地がしっかりしているため、物語の面白さが倍に感じるようになっている。

鳴海の総評:友人と一緒に見ながら、どれだけヒドイか確かめるべし。





「決戦だ。  --ヒーロー」

#鳴海の一人でキネマ
#フィースト