41本目 ディー・ウォーズ/D-War

2007年
監督:シム・ヒョンレ
主演:ジェイソン・ベア
評価:★★

ウィキに「エド・ウッドに7500万ドルとCGを与えられたらできる映画」というコメントがあって非常に笑ってしまったw

そのうちスペシャルコラムで監督に焦点を当てるのも面白そうですね。映画の方はというと、あー、えー、笑えない。




人類を救うのはアメリカ

韓国映画であるにも関わらず、出てくるのはアメリカ人ばかり。
日本映画なのにアメリカ人で構成されているものはぱっと浮かんでこないけれど、一体どうしてそのようになったのだろうか?

アメリカがドンパチやるのを描きたかったから?
何か起きてもアメリカなら助けてくれるから?

そう、今までの映画史と言えば「アメリカが人類を救う」構図が必ずあった。
『インデペンデンス・デイ』しかり、この『ディー・ウォーズ』も同様だ。
アメリカの軍隊ならば異星人や異界人が来ても必ず倒せるという謎の根拠に基づき作られているシナリオはいくつもある。

ちなみに、『インデペンデンス・デイ』だったら大阪が宇宙船を一基撃墜してるからね。最強。

シナリオは薄いチーズのよう

聖なる蛇と邪悪な蛇がどうのこうの。
ようするに、危ないから運命を握ってる女性助けましょうね。

ドンパチドンパチドンパチ…………。

大体こんな感じ。
解決方法もさながら、もっとドラゴンがスクリーンを駆け巡りのかと思いきや凄い地味な感じ。
ゴジラを彷彿させるような戦闘シーンがあるかと思いきやそれもない。
とりあえず、アメリカが正義であり、『ドラゴンかっこええやろ!』という宣伝につぐ宣伝。
実際アメリカで宣伝されていた時は、「宣伝多すぎうざい!」と思う人が多すぎたくらい、多くの場所で宣伝を行っていたらしい。

結局その宣伝が祟ってか、観客動員数は非常に少なく、日本でも対して劇場公開される場所はそんなに無かった。

蛇(ドラゴン)、アメリカが地球を救う、とりあえず運命の女性(ヒロイン)が救われればシナリオとして収まるよね?

という流れをフィルムに収めた映画です。

鳴海の総評:まぁ、酷評するほどの映画じゃなかったけど、歯がゆいシーンが多すぎて人に勧めるほどでもない。完。





「彼女を殺せば、世界が救われるのだ。  --どこにでも居そうなアメリカの軍人さん」

#鳴海の一人でキネマ
#ディー・ウォーズ