映画レビュー/概要

289本目 DOA デッド・オア・アライブ/DOA: Dead or Alive
2007年
監督:コリー・ユン
主演:ジェイミー・プレスリー
評価:★★

賞金1000万ドルを賭けた格闘大会、”DOA”が開催されることになった。
数々の格闘家が参加することになるが、大会には誰も知らない裏が存在した……。



”あの”対戦格闘ゲームを実写映画化

『ストリートファイター』
『KOF』
『鉄拳』

いくつもの対戦格闘ゲームが実写映画化されているこの世界で、例に漏れず映画化しやすい対戦格闘ゲームが注目された。
それが『デッドオアアライブ』。

元々は美麗3D対戦格闘ゲームとして世に放たれたのだが、まさか”こんな形”で実写映画化されるなどとは、ゲーム制作陣も考えつかなかったことでしょう。

実写映画化、というだけであまりいいイメージが持たれないんですが、日本で実写映画化されるのと、海外で製作されるのではわけが違います。

製作規模、起用される俳優陣、どれを取っても日本よりランクが高いものばかり。
だからと言って、日本で実写化される映画がダメになるなんていうのは理由になっちゃいません。
できるものはできると証明してくれる作品が早く出てきてくれればいいんですけど……。

少し脱線しましたが、そんなこんなでゲームが映画化された時点で、ゲームファンも映画ファンも対して期待していないという状況は2007年当時でも変わりませんでした。

その出来栄えと言えば、思いの外……。

※面白いとは言っていない

ゲームを映画化するに当たり、バランスが難しくなります。
それは何かというと、”ゲームを忠実に再現する”のか、それとも”映画のみの設定を盛り込む”のか、ということです。

両者のバランスが上手く取れないと、映画ファンもゲームファンも手放すという誰も得しない作品が出来上がってしまいます。

そもそもの題材が対戦格闘なんですから、アクションさえ面白ければとりあえず及第点ではないか、という視点で観ていると、まぁまぁ。
別に悪くはないけど、飛び抜けて面白いアクションがあるわけではありません。

では、ゲーム要素はどうかというと、どうしてもただのコスプレにしか見えないかすみの服装。
ここは『アベンジャーズ』を見習って、映画独自の方向性で服装を新たに作り出しても良かった点じゃないかと思います。見習うも何も、この時点ではまだアベンジャーズ上映されてないんであれですけど……。

かすみの服装はゲームだからいいのであって、現実で着ていることを考えるとやはり抵抗しかないです。。。



まさかの注力ポイント

『デッドオアアライブ』をまったく知らない人からすれば謎要素にも思えたあのシーン。
そう、”ビーチバレー”のところの話です。

「アクション映画でなんでこんなもの見せられているんだ、お色気要素ならもっと別の場所で出せ!」
というお怒りがあったならごもっとも、と言いたいところではありますけど、これはある意味原作の忠実再現。

対戦格闘ゲームと言いましたが、実はビーチバレーする番外編もあるんです。

いやはや、説明に困るところですが、本当にあるんです。
ポロリもありそうなビーチバレーの方が人気なのではないかと思うくらいには続編が出てます。

そしてそのクオリティも高い。
多分対戦格闘ゲームファンの方であっても納得のクオリティ。

なんか、ゲームの話ばっかりしてますけど、映画の話をするにはこのビーチバレーの下りが必須だと思ったので書き記しました。

映画の感想を端的にまとめると、
・コスプレ感が否めない衣装さえ無ければまずまずの評価になったかも
・アクション面をもっと増やして欲しかった
・アメリカナイズされたキャラクター設定にするなら、もっとはっちゃけてくれた方が良かった
・100円払ってギリギリ納得できるレベル

です。

これを観て皆さんがやることは、ゲームセンターに行って『デッドオアアライブ』の最新作に100円を投じた方がいいってことです。





「さっきお前に殺された。」

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