映画レビュー/概要

272本目 ハムナプトラ2 黄金のピラミッド/The Mummy Returns
2001年
監督:スティーブン・ソマーズ
主演:ブレンダン・フレイザー
評価:★★★★

1933年。
リックとエヴリンは結婚し、アレックスが生まれていた。

8歳になったアレックスは両親と共に冒険へ出かけるようになり、エジプトのある遺跡から持ち帰った”アヌビスの腕輪”を自宅で嵌めてしまう。

それと同時期に、ハムナプトラから邪悪が再び掘り起こされ、世界の命運をかけた冒険が、再び始まろうとしていた……。



続編では第二の邪悪が襲う

新たに現れた悪役、”スコーピオン・キング”。
演じるのはザ・ロック様ことドゥエイン・ジョンソン。

スコーピオン・キングの呪いだけでも大変なのに、前作『ハムナプトラ 失われた砂漠の都』の悪役であるイムホテップも復活してさぁ大変な一作。

スティーブン・ソマーズがそのまま監督を続投し、主人公のリック・オコーネルも変わらずブレンダン・フレイザー。

この布陣の安定感は本当に半端ない。
とりあえず外れないアクションアドベンチャーを観られるので、日曜日に暇な時間があればこれで間違いなし。

続編としてあるべき姿

物語において、一作目が名作or大作だった時それを越える続編を作るのは難しい、というジンクスがあります。
二作目の方が面白いなんて話は、『ターミネーター2』とかが真っ先に挙がる代表作でしょう。

さてさて、スティーブン・ソマーズ式続編やいかに。

視聴者として続編に求めるものと言えばなんでしょう?
皆さんも少し考えてみてください。

例えば、
・前作の主人公がそのまま出てくる
・悪役が復活するが、それ以外にも悪役が出てくる
・一作目を蔑ろにしない
・前作のキャラの扱いを雑にしない
・設定をちゃんと引き継いでいる
・余計にキャラを増やしすぎない

などなど、挙げていたらキリがありません。

作品によって続編の在り方というのは変わってくると思いますけれど、当然ながら一作目と同じことをしているだけでは意味がありませんよね。
どこの変形ロボットシリーズの話をしているつもりもありませんけど。

今作では続編として嬉しい要素満載。
・前作の主人公がそのままで、かつヒロインと結婚していて子どもが居る
・一作目の悪役が再び登場し、最終的に三つ巴の戦いになる
・前作で好きだった要素(鳴海で言えば銃)が大々的にピックアップ
・「ミイラは嫌いなんだよ」「こんなの(※イムホテップ復活の儀式を観ながら)、珍しくもない」「また世界を救うのか……」など、ぼやきセリフが続投。

こういった、一作目が好きな人向けな要素が多くあると、続編を観ていて心地よくなりますよね。
B級系映画の巨匠、流石です。



どうしてそうなったんだイムホテップ

あれだけ衝撃を与えた悪役、イムホテップも今回は非常に小物臭が半端ない。
序盤はそんなことないですし、これからの展開にわくわくさせられるんですけど、段々ストーリーが進むにつれてしょっぱくなっていくのはなんとも笑えてしまう。
そうさせられてしまう要素があるし、一番の目玉はスコーピオン・キングですからしょうがないんですけどね。

どんな風に小物になってしまったかは、是非とも見ていただきたい。

「貴方の下僕です……(滝汗)。」は最高です。





「アナクスナムーン!!  --イムホテップ」

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