映画レビュー/概要

283本目 デイ・アフター・トゥモロー/The Day After Tomorrow
2004年
監督:ローランド・エメリッヒ
主演:デニス・クエイド
評価:★★★

地球温暖化によって、南極の氷が異常なスピードで溶け出した。
海流の流れが変わり、世界各地で竜巻や雹が降り注ぐ。

突如訪れた氷河期。人類に、明後日は訪れるのか……。



今や自然災害映画の代表作

20世紀の終わり頃から叫ばれている、地球温暖化。
温暖化することで地球の気候が変わり、人類にとってよろしくない現象が数多く起きますよっていうお話ですが、それが実際に起きたらどうなるでしょう?を映画化したのが今作です。

災害映画というのは地震、雷、台風、竜巻など様々にありますが、なんと氷河期が来たらどうなるかを映像化するという壮大なものになっております。

人間の頭よりも大きな雹が降るとか、竜巻が複数発生して街を破壊し尽くすとか、それだけでも映像美としては壮絶なんですが、大津波が起きてその後に全てのものが一瞬で凍るという”スーパー・フリーズ”現象までもが再現。

鳴海の中で、”これで死にたくないランキングベスト3”に入る程強烈な印象を残した映画です。

地球にとっての”害”は何なのか

人間の身体と同様に、地球も異常を感じると、それを排するようなシステムがあるという説があります。
まさにこの映画のように、竜巻を起こしたり、全てを凍らせたりと、生き物が生存するにはとてつもない環境を作り出すことでそれをリセットしようとしているのかもしれません。

ということは、人間の一種のウイルスという認知になってしまうのではないでしょうか。

地球温暖化以前に、地球環境を破壊し続ける人間を”害”とみなしたなら、こういうことが起きても不思議ではないってことです。
勝手気ままに過ごしていると、いつか手痛いしっぺ返しをくらう、という教訓になります。

我々は自然に生かされているんですねぇ。



図書館で暖炉を囲って静かにしていたくなる映画

日本で暖炉がある場所って中々無いと思うんですが、それが無いとスーパー・フリーズに耐えきれず凍死してしまうことになります。
これは困りました。

作中では大きな図書館の一室で、大量にある本の紙を千切って燃やし、ひたすらそれで耐え忍ぶという描写がありました。

冬の寒い日、このシーンを思い出すことがしばしば。
こういう季節にマッチする情景があると、映画のことを思い出しやすくて好感度が高くなりますよね。

映画を観ているとほのぼのできませんが、日常で思い出してほのぼのできる、環境破壊にも日常にも配慮した(?)作品ですので、是非鑑賞してみてください。




「息子に明後日は無いかもしれないんだ。  --ジャック・ホール」

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