映画レビュー/概要

281本目 エルム街の悪夢7 ザ・リアルナイトメア/Wes Craven's New Nightmare
1994年
監督:ウェス・クレイヴン
主演:ロバート・イングランド
評価:★★★★

映画『エルム街の悪夢』のリメイクが決定し、オリジナルキャストが再度集まることに。
ウェス・クレイヴンが脚本を執筆し、女優であるヘザーが再度ナンシーを演じることになる。
しかし、ウェスの書いた脚本通りに不可思議な出来事が起こり始め、創作上のキャラクターであるはずの”フレディ・クルーガー”が現実に現れる……。



まさかの番外編

エルム街の悪夢』を製作している世界が舞台という、ホラー作品にしてはなんとも珍しい設定。
こういう物語を考えられるのがウェス・クレイヴンらしいですね。

創作したキャラクターが現実にやってくる。
ラノベ風題名にすると、『異世界転生したら俺の人生が映画になっていた件』ですね。

前作までと一転

ブラックユーモア溢れる殺人を行ってきたフレディさんですが、今回は原点回帰ということで、めちゃめちゃホラーテイスト。

シリアスに人が殺されていく流れは、一作目のファンとしてはたまらないものでしょう。
ストレートにホラー表現してくれるフレディはやっぱりいいですね。

コメディ調のフレディは、他キャラクターとコラボする時には非常に使いやすいのですが、単体で観るならこのようなホラーキャラであって欲しいというのは個人的にあります。

皆さんはブラックユーモア系か、シリアス系、どちらが好みでしょう。



ファンには更に嬉しい主人公カムバック

一作目の主人公であるナンシーを演じたヘザー・ランゲンカンプが、再びナンシーを演じるというのが嬉しいですね。

どんな作品でも対になるキャラクターというのは存在します。
フレディと対を為せるのは、やはり最初に活躍したナンシー。

ヘザーが、ナンシーを演じるという展開は激アツ。
三作目の『エルム街の悪夢 惨劇の館』でもテンションは上がりましたが、今作でも十二分に楽しめます。

子どもを助けるために、映画の世界のキャラクターであるフレディを対決をするが、果たして結末は……!

とまぁ、この流れからして一作目以外は特に観ていなくても楽しめるので、わざわざ他5作品に手を出したくないという人にとっても、非常に観やすい一作。





「君がナンシーを”演じる”しかないんだ。  --ウェス・クレイヴン」

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