映画レビュー/概要

294本目 ホーム・アローン4/Home Alone 4
2002年
監督:ロッド・ダニエル
主演:マイケル・ワインバーグ
評価:鳴海非推奨

クリスマス。
いつもは家族で過ごしていたケビンだったが、両親が離婚しており、いつもと違うクリスマスを過ごすことになる。

父であるピーターは別の女性と結婚を考えており、その女性の家に住んでいた。
そこにケビンは訪れ、超巨大な豪邸で優雅に過ごす。

だがそこに、かつて懲らしめたはずのマーブとその妻が現れ、三度目のクリスマス大戦がスタートする……。



初っ端からとんでもない

ホーム・アローン』がドギツいトラップがあっても、ストーリーがドギツくなることはなく、最後にはキレイに締めくくられることが楽しさであるというのに、今作はいきなり”夫婦の離婚”という、ホーム・アローンシリーズで扱ってはならないような話をぶっこんでくるというとんでもない所業。

そんなヘビィな話題をホーム・アローンで味わいたくないし、最後にはハッピーエンドになるとしても一作目と二作目の想い出をぶち壊されたようで非常に不快感が強い。

仮にそう思うのが鳴海だけだとしても、今作を否定したい要素はまだまだ多いです。

稚拙なトラップ

家がそもそも豪邸であり、ハイテク技術を使えるということで、ケビン特製トラップの数はそんなに多くないんです。
DIY的要素があるから面白かったというのに、そんな機会に頼ったホーム・アローンは最早別物。

それに、そもそもトラップと呼べるものの数自体も少なく、大半はマカリスター家のごたごたと、次に語る泥棒達のどうでもいい掛け合いを延々と見せられるだけ。

続編を作るというのはハードルが高いのは承知してますし、劇場未公開のホームビデオ用ということも念頭にあるんですけど、それにしたってこんな作品になるんだったら、出さないでくれた方がまだマシってもんです。

折角のクリスマスシーズンにこんなお話を見せられたら楽しい家族パーティも”血だらけのメリークリスマス”ですよ。

そして最後に語るのはやはり……。



お前偽物だろ!!!

今回の泥棒二人組はマーブとハリーではなく、マーブの妻になった人(※名前覚えていない)とマーブ。

しかしこのマーブ。
どこからどう見てもマーブに見えないんです。

髭とか髪が特徴的なキャラクターだったのに、その面影は皆無。
髭を剃ったり整えた、というのは承知できても、キャスティングの時点からミスしているとしか考えられません。

だって、パッケージに映っている男がマーブだなんて、誰がどう見たって思えないじゃないですか!?!?

雇えなかったのにしても、少しは似せる努力くらいして欲しいもんです。

パチもんのケビン一家のところにパチもんの泥棒が来た、パチもんの『ホーム・アローン』という、似た何かを二時間近く見せられる作品です。

決して、クリスマスで観ようとは思わないことです。





「音楽、オン。  --プレスコット」

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