映画レビュー/概要

330本目 ゾンビーバー/Zombeavers
2014年
監督:ジョーダン・ルービン
主演:レイチェル・メルヴィン
評価:★★★★


あらすじ
田舎道を走るトラックが、何やら怪しげなドラム缶を湖にドボン。
そこに住むビーバー達は、ドラム缶に入っていた怪しげな薬のせいで”ゾンビーバー”になってしまう!

そんなことも知らず、湖に遊びに来ていた女性三人。その三人を追って来た彼氏と元カレ計三人が乱痴気騒ぎをしているところで、ゾンビーバーが現れる……。


これはアカデミー賞いただきやで

んなわけあるか!!!

ビーバーをゾンビ化するというちょっとばかし奇抜な発想で作られた今作。
怪しげな薬のせいでゾンビ化するというのは『バタリアン』からずっと継承されている設定ですし、ゾンビ映画の中では朝食バイキングに出てくるウインナーとスクランブルエッグくらい定番ですが、今作でもそれはまったくブレません。

むしろ、しょうもない事故のせいでゾンビ化の原因となる薬を散乱させたり、女性三人が湖に遊びに来て裸を見せたり、彼氏が遊びに来て夜の組体操を行ったりと、死亡フラグの教科書みたいな状況を再現するという、映画史の伝統を守る一作です。

ただのゾンビにはならないあたりが

ゾンビに噛まれたらゾンビになりますけど、ゾンビーバーに噛まれたらゾンビになるんでしょうか?

そんな疑問を純粋に持っている人はそんなに居ないかもですが、それに対してしっかり回答を見せてくれるのが『ゾンビーバー』です。

なんと、人が噛まれるとビーバー属性のゾンビになります。
ビーバー属性ってなんだよって思うかもですが、本当です。
前歯と爪が長くなり人を襲い出すという、ゾンビとビーバーの特徴を兼ね備えた動く死体になってしまいます。

ゾンビーバーゾンビって呼ぶのか、ゾンビーバーと普通に呼んでいいのかは謎ですが。

万人にオススメしたいわけじゃないんですが

B級ものが好きな人には絶対に刺さります。
高尚な映画が好きな人にとっては、ただの俗物で終わります。

なので、★は4つの評価にしていますが、誰しもに観てほしいとはこれっぽっちも思っていないです。
どちらかというと、”その筋”の人が必ず楽しめるゾンビ映画という括りですので、善良で一般常識溢れる人は観ないほうがいいと思います。

プロットとして重要な部分はゾンビーバーがうまいこと全てやってしまうので、「なんでそんなところできんの??」とクエスチョンマークが尽きなくなってしまうことは間違い有りません。

なので、良識ある人にはオススメしません。

とは言いつつ、チープに見えるマペットのゾンビーバーも作品の色に合っているし、飽きさせない構成とテンポについてはコメディ路線で考えても非常に優秀な部分もあります。

よって、鳴海のように映画の死亡フラグを心得ている人(どんな人だよ)向けのゾンビ映画です。いや、ゾンビーバー映画です。





「なんなのよこれ!?  --ジェン」

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