映画レビュー/概要

323本目 ダークナイト/The Dark Knight
2008年
監督:クリストファー・ノーラン
主演:クリスチャン・ベール
評価:★★★★★


あらすじ
”バットマン”としてゴッサムシティの平和を守っていたブルースであったが、その平和が一人の男によって乱されてしまう。

道化師のようなメイクをした男の名前は”ジョーカー”。
一般市民を容赦なく巻き込み、ジョーカーはルール無用に犯罪をいくつも重ねていく。
掟を自らに課しているバットマンは、果たしてこの悪に立ち向かうことができるのか……。



ダークナイト・トリロジー第二作目

バットマン・ビギンズ』の続編となる、ダークナイト・トリロジー第二弾。
前作のラストで登場が示唆されたジョーカーが、ついに登場。

物語とそのキャラクター性が相まって、世界的な大ヒットとなった今作は、あらゆる人々が(一部地域をもちろん除く)魅了されたわけです。

「面白いものは面白い!」
な感想を持つ鳴海としては、他の人の批評がどうのこうの聞く前にこの映画を鑑賞。

その結果、序盤から度肝を抜かれることに……。

全てが”ヤツ”を中心に回る

銀行に街のチンピラが道化師のマスクを被って登場。
金を盗もうとするが、ルールがあった。

「残ったヤツだけが金を貰える」

そのルールを守ろうと、全員が全員、最後に金を手に入れるために手を血で染めていく。
唯一残った男は、キレイに金を持って去っていく。

その男がジョーカー。ゴッサムシティを恐怖のどん底へ叩き込む者。

この犯罪者を捕まえようとバットマンが行動を起こすも、次から次へと殺人が行われる。

正義のためにと動くバットマンだが、ジョーカーはまさに悪を体現するような所業を平然とやってのける。

正直言うと、物語自体は少しだれてしまう部分があります。
最初はスムーズですし、前作で登場したスケアクロウも再び出てくるなど、嬉しい特典は様々にありますが、香港の下りとかは正直そんなになくてもいいんじゃないかと思ってしまいます。

いくつかこうした気になる点はあっても、やはり心底楽しめるのは彼のお陰。




悪の華

今までにジョーカーはいくつもの人たちが演じてきましたが、ヒース・レジャー扮するジョーカーは、ベストだという声も大きいですね。

魅力的な悪役は、その考えや行動に対して魅了されるわけなんですが、今作のジョーカーは純粋すぎる悪。
一周回ってそれは正当的と言わしめそうな程には純粋に悪です。

病院爆破のシーンがアドリブであるというのは有名な話ですが、兎にも角にも演技が最高すぎる。

なんでこんな演技ができるの??と聞いてみたいくらいですが、ヒース・レジャーは残念ながら亡くなってしまったので、彼のジョーカーが観られるのは今作だけということになります。
本当に残念です。

その彼が伝説の一作に登場してくれたのは本当に有り難い。


誰もが口を揃えて面白いということでハードルは上がっていると思いますが、ヒーロー映画やクライムサスペンスが好きな人には刺さりやすいと思います。
ラストのハービー・デントの流れは明らかに違和感丸出しではありますが、オススメできる作品ですので、是非ご覧下さい。





「口が裂けるほど笑わせてやるよ。  --ジョーカー」

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