映画レビュー/概要

343本目 ターミネーター/The Terminator
1984年
監督:ジェームズ・キャメロン
主演:アーノルド・シュワルツェネッガー、マイケル・ビーン、リンダ・ハミルトン
評価:★★★★


あらすじ
近未来。
機械と人間が戦争を繰り広げ、人類は絶滅の一途を辿っていた。
その窮地を救った男が一人。

名前はジョン・コナー。
サラ・コナーの息子であり、人類を勝利に導く指導者であった。

機械軍は人類の指導者を抹殺すべく、過去にマシーンを送った。
ターゲットは彼の母親である、サラ・コナー。
人類は同じ時間に兵士を送り、サラを守るように命じる。

時空の壁を越え、人類の命運を賭けた戦いが始まる……。


SFタイムトラベル、ロボット作品の帝王

殴っても、蹴っても、銃で撃っても、車で轢かれても、奴は目標を殺すまで止まらない……。
それがターミネーター。

というわけで、このブログ内では珍しく、時事ネタに乗ったトークをようやくできる日が来ましたね(笑)

今回ご紹介するのは『ターミネーター』。
第6作目となる『ターミネーター ニューフェイト』公開直前ということで、大いに語らっていこうではありませんか。

まずは何も知らない人向けのお話。
ターミネーターとは何か?から進めていきましょう。

ターミネーター=殺人ロボット です。
(型式でいうと、T-800)

それも現代のものではなく、未来からやってきたロボットです。
猫型ロボットだったら色んな道具で助けてくれるでしょうが、今回来るのは筋肉もりもりマッチョマンの変態です。

何故未来から送られてきたかというと、人類と機械が核戦争を行うようになってしまい、絶滅の危機に瀕しているところで、救世主が現れる。
それが、今作の主人公であるサラ・コナーの息子である、ジョン・コナーです。

つまり、救世主が人類を救う前に、救世主を抹殺してしまおうと考えるわけです。
母親が死ねば息子は生まれませんので。
ただ、この下りは皮肉なことに、様々な出来事へと繋がっていきます。
AIもそういうところまでは考えられなかったんだろうなぁ。。。

何がかっこいいかって

銃で撃たれても普通に起き上がるし、何をしようが絶対に怯まず迫ってくる。
フロントガラスは素手でぶち破るし、人を軽く放り投げるのも容易いこと。
極めつけはあの赤い目。

あれ、もしかして、厨二に走る要因ってここにもあったのでは……。



1980年代の映画なんで、ちょっとグロ要素はありますのであまりお子様にはオススメしないほうがいいかも……。
でも、鳴海が幼少の頃はこういう映画を普通にテレビで流していたので、鳴海は気にせず観ちゃってます。

「ターミネーターすごーい!」くらいの感じで観ていたんですが、終盤になればなるほど段々怖くなってくる。
爆弾を使って壊そうとしても、上半身だけになっても追ってくる。

この緊迫感たるや、幼稚園児の脳裏に焼き付くには十分(そんな頃から観ていたのか)。

結局の所

救世主を殺すために過去へ送ったのはいいものの、人類側もしっかりと助け舟を出すことに。
それがジョンの父親だっていうんだから、皮肉な話ですよねぇ。
結局サラは守られ、ジョンも身籠って無事出産することになるんですから。

人工知能である”スカイネット”がこれを予測できていたのかどうかはわかりませんが、今作は結局ハッピーエンドになるわけです。
ただ、伏線的は部分で言うと、プレス機によって破壊されたことで、人類がスカイネットを作るための道筋は残していた、というオチになるんですけれど、これっと一生堂々巡りで機械軍が勝つようにはならないのでは?と。

でもこれをしないと結局機械軍は負けるし、過去に送っても結局ダメ。
運命って、やっぱり決まっているのでは……。

とまぁ、考えれば考える程複雑なSFタイムトラベルですが、やってもダメなものはダメ!ということで、スカイネットさん残念でしたサヨウナラ、です。



未見の人には結構ショッキングなシーンが多いかもしれませんが、SF作品としては王道的な物語(何をもってしてSFの王道というのかはさておき、映画史的に王道)。
途中の特殊メイクがちょっと違和感ありますが、最後の最後まで楽しめる一本なので、是非ご覧下さい。

シリーズとしては6作目まで続くている、というのが2019年時点なわけで、結局機械軍は未だに抗っているということになります。

新しい運命がどうなるかは、劇場にて確認することにしましょう。





「また来る。  --T-800」

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