映画レビュー/概要

318本目 パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト/Pirates of the Caribbean: Dead Man's Chest
2006年
監督:ゴア・ヴァービンスキー
主演:ジョニー・デップ
評価:★★★


あらすじ
バルボッサから取り返したブラックパール号で、悠々と海の生活を楽しんでいたジャック・スパロウ。
そんな彼の下に、不吉を告げる人物が現れる。

海の底に眠っている巨悪が、徐々に彼に近づいていた……。



ジャック・スパロウ再び!

みんな大好きジャック・スパロウが帰ってきた!

前作、『パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち』で大人気キャラクターとなったジャック・スパロウ。
今度は恐ろしい海の悪霊となった”デイヴィ・ジョーンズ”と対峙することに。
ウィルやエリザベスだけではなく、ノリントン提督も再び登場。

ユーモアもそのままなんですけど、ちょっと物足りないことが……。

前編丸出しで突き進む海賊たち

二作目としての面白さ、というよりも三作目ありきの構成なのでそもそも論点が違うと言われてしまえばそれまでなんですが、ナンバリングとして存在しているのであればその作品としての個性が出てほしいと思うのは鳴海だけではないはず。

今回はパッケージデザインでも表されているように、”緑”が印象的な作りになっています。

特に孤島のシーンがそれに該当するかと思うんですが、それ以外はウィルと親父の下りが云々、エリザベスと云々……俺たちが観たいのはジャック・スパロウなんだよ!と叫びたくなる始末。

確かにアクションは見どころがいくつもあるし、一作目で好きだったキャラがまたユーモアたっぷりに展開してくれるのは嬉しいところなんですが、究極的にはジャックがいかにして奇っ怪な修羅場の抜け方をするのかどうかが一番肝なので、そこが削がれていくとこちらのテンションも削がれてしまうというのが本音。




ラストに出てくる”彼”

とある事情から困り果てた一行が行き着いた先で現れる”彼”。

万が一にも観ていない人のため伏せてはおきますが、観ている人はやっぱり嬉しかったんじゃないでしょうか?

デイヴィ・ジョーンズもいいんですが、ジャックと”彼”の掛け合いが好きなんですよ。
個性溢れるキャラですし、演技も非常に素晴らしい。

キャラの話が中心になりましたが、ぶっちゃけジャックが怯えて逃げ惑っている姿ばかり見せられるより、好きなキャラが軽口でも言ってくれている方がよっぽど楽しいってもんで。





「こりゃまずい。  --ジャック・スパロウ」

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