映画レビュー/概要

345本目 ターミネーター3/Terminator 3: Rise of the Machines
2003年
監督:ジョナサン・モストウ
主演:アーノルド・シュワルツェネッガー、クリスタナ・ローケン、ニック・スタール
評価:★★★


あらすじ
”審判の日”とされる、1998年8月29日は過ぎ去った。
母であるサラ・コナーは白血病で亡くなり、ジョンはただただ毎日を呆然と過ごしていた。

母が亡くなってから、”あれ”はいつか起こるのではないかという恐怖が、ずっと拭えずに居た。
彼の予感は的中し、2体のターミネーターが姿を表す。
だが今度の標的は、ジョンだけではなかった……。



やりやがった……。

ターミネーター』は伝説となり、『ターミネーター2』は神話になった。
そこで、映画界の恐ろしい法則のドツボにハマった今作。

多方面から非難の嵐を浴びているので今更ながら、というところはありますが、鳴海にとってもこの映画は激怒の対象でした。

しかし、大人になってから冷静に振り返ると、そこまで言う程ではなかったんじゃないか……?という点がいくつか。

だからって、許してはいないんですけどね。

何が不満ってみんなきっと

2作目があまりにも面白くキレイに終わったのに、それを覆してしまうような続編のストーリーにしてしまったことが一番問題かと。

そりゃそうですね、希望を持って終わることができたかもしれないのに、「残念でしたー!2作目の努力は無駄デース」って言われたら腹が立つに決まっている。

中学生の頃、ターミネーターシリーズが大好きな鳴海を絶望に叩き込んでことは未だに覚えています。

思い出を潰してくれただけではなく、BGMも特に無し(いや本当に無いんすよ。作中でそれらしいものがほとんどかからないので、サントラ聞いてもきっと何の映画?ってなりますよ)、新キャラに感情移入できない(ケイトは基本喚いているだけ、うるさい)、ジョンはただのダメ人間。

俺たちの知っているターミネーターはどこへ……。

最後の最後で希望があるかと思いきや、思い描いていた希望ではなく、戦争を生き残り次に繋げることこそ希望だ!なんて言われても、「うるせー俺達の希望は2作目だ!」となって燃えたわけです。

続編を作る時、いかに前作を踏襲すべきかがわかります。

3作目として悪くない部分は

逆に言えばなんですけど、生き延びて人類を勝ちに導くためにある、というのはあながち間違いではないかもです。

だって、この堂々巡りは多分一生終わらずに続いてしまうものですし、最終的に人類は勝利する、ということを確定させるための条件を揃えようとする試みであると考えれば、合理的な一面もあるかと。

理想的な話の進み方の方が勿論いいんですけど、スカイネットとの戦いにいい加減終止符を打って、人類が勝利して終わるための戦いをこれからやっていきます、というオチにした意図は伝わります。

……でもやっぱり、3作目はスルーします。





「俺は、マシーンだ!  --T-850」

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