映画レビュー/概要

332本目 パラノーマル・アクティビティ2/Paranormal Activity2
2010年
監督:トッド・ウィリアムズ
主演:ケイティー・フェザーストン
評価:★★★★


あらすじ
クリスティとダニエルが帰宅すると、部屋が何者かによって荒らされていた。
防犯のためにカメラを設置するが、クリスティの身に奇妙な出来事が次々と起こりはじめる……。


シリーズ第二弾が一番怖い

パラノーマル・アクティビティ』のアメリカ版続編2作目。
鳴海としては今作がアメリカ版の中では一番怖いです、とお伝えしておきましょう。

2作目ということもあり、カメラの台数は激増。
定点で録画している映像を観るわけですが、それを順々に眺めていく時の恐怖は、POVの中で非常に目を張るホラー演出でした。

洋画ホラーとしてドッキリするシーンはしっかりと盛り込まれていますし、前作に続いて世界観を広げることもできているので、評価を高くしています。

逆に言うと、基本的にはカメラ映像と定点カメラを順々に眺めているだけでもあるので、こうした形式があまり好きではない人は退屈に感じるかもしれません。

前作よりも少し前のお話

クリスティは前作のヒロインポジであるケイティの妹。
あの恐怖(1作目)のお話より前とのことで、何故あのような出来事が起きたのか。

そして、どういう繋がりがあるのかがしっかりとわかります。
謎の正体、そして一家に纏わる怪しげな過去。

クリスティの子供であるハンター(子供の名前がハンターって中々ですよね)が、どれほど重要な役割であるかは続編で語られるので、それはまたの機会に。

徐々に謎の正体が明らかになりますが、ここらへん明らかになってくると、怖さが少し半減してしまうのは、やっぱり人間て何かわからない正体不明のものだから怖いんですかねぇ。

とんでもないことをするしっぺ返しは必ずある

クリスティに何かが取り憑いたと考えた旦那のダニエル。
それを祓うことを考えるが、その写し先を彼女の姉にしようとしたもんだからさぁ大変。
ここらへんの下りが一作目と密接に関係しているところで、一応物語としての盛り上がりがあるわけなんですが、もっと対処法があったのでは??

人はやはり、他の誰かを犠牲にすると自分に痛みが帰ってくるという教本のような流れです。
物語の繋がりが好きな人にとっては、一作目のどのシーンと繋がっているのかを観ているだけでも面白いかもしれませんが。



というわけで、あれこれあった後に次回作は更に過去編となるわけですが、その前にさらなる恐怖が待っています。

二作目が一番怖いとお話しましたが、それは”アメリカの中”でのこと。

本当の恐怖は、”日本”に……。





「今度はうちに何か居るって言ったらミカは信じてくれないの。  --ケイティ」

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