映画レビュー/概要

324本目 ダークナイト ライジング/The Dark Knight Rises
2012年
監督:クリストファー・ノーラン
主演:クリスチャン・ベール
評価:★★★★


あらすじ
ハービー・デントの死を自らに被せ、ゴッサムシティの平和のために悪となったバットマン。
デント法によってゴッサムシティの平和は改めて約束されたはずだった。

だがそこに、”ベイン”と名乗る男が現れる。
なんと彼は、”影の同盟”に所属していた、ラーズ・アル・グールと関わりのある人物であった……。



いよいよ三部作完結編

バットマン・ビギンズ』『ダークナイト』に続く、ダークナイト・トリロジーの第三弾。
ジョーカーとの対決により、自らを悪としてゴッサムシティと対峙せざるを得なくなったバットマンは、年々警察の手によって平和が訪れることを見届けたあとに引退。

隠居生活を送っていたブルースの元に現れたアン・ハサウェイ(美人)。
こんなに美人なキャットウーマンが居ていいんですかねぇ。

ちょっと脱線しました。
平和もつかの間、ベインが現れたことによって呆気なく現役復帰を余儀なくされたブルースだったが、ベインの圧倒的な力の前に敗北。

それからまたしばらく隠居生活を余儀なくされてしまう……。
果たして、三度目の絶望の淵に立たされたゴッサムシティを助けることはできるのか!?

とまぁ、流れとしてはこんな感じですが、バットマン映画を観ているというよりも、ゴッサムシティの市民達が最終的にどのようになるかを見届ける三部作完結編っていう感じです。

確かにバットマンは出てくるんですけど、先述の通り隠居生活ばかりなもんで……。

見栄え的な話で言ってしまうと

前作があまりにもエンタメ性抜群だったせいで、今作はどうしても物足りなさを感じてしまうという続編ならではのジレンマがここにも。
映画一本としての評価で考えると、しっかりまとめあげることはできたという点に関しては素晴らしいかと。

とはいえ、気づけば時間が経っていたり、バットマンがほとんど出てこなかったり(何度でも言います。少ないっす出番)、スケアクロウの扱いがやっぱり雑だったりと、粗は見えます。
それでも、ヒーロー映画としての流れはちゃんと辿っているので、いい結末を迎えましたね、という気分にはさせてくれます。

それでも、やっぱり惜しいのは、予定としてジョーカーが出るかもしれなかったのに、ヒースが亡くなってしまったことによってこういった形にならざるを得なかったということです。
彼の代役を務めるなんてこの時は絶対に誰もできなかったでしょうし、仕方がないんですけどね。

だからこそ物語に粗が見えたりするのかなーと思うと、やむを得ない気もします。




正直一番の楽しみはアン・ハサウェイ

この作品のお陰でアン・ハサウェイと出会うことができました。ありがとうダークナイトライジング。

『プラダを着た悪魔』『マイ・インターン』など、今では出演作を挙げるとキリがないアン・ハサウェイさんですが、この頃鳴海は彼女の存在をまったく知りませんでした。

今までのキャットウーマン役の方は、原作に寄せる形でキャラづくりされていましたが、今作ではノーラン節が炸裂する結果に。
まぁ、厳密に言うとキャットウーマンではなくてもいいってわけなんですが。

一作目はブルース(バットマン)、二作目はジョーカー、三作目はキャットウーマン(アン・ハサウェイ)に注目できるいい三部作ですね。

無駄に他作品とコラボしたり、延々と続編を作りましょうっていう流れになる前のヒーロー作品なので、キレイに締めくくれたということで終了でいいのではないでしょうか?





「知らない男の車には乗らないの。  --キャットウーマン」

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