映画レビュー/概要

315本目 カイジ 人生逆転ゲーム
2009年
監督:佐藤東弥
主演:藤原竜也
評価:★★★★


あらすじ
フリーターのカイジの元に、黒服を着た怪しい面々が現れる。
友人の連帯保証人として、多額の借金を背負うことになってしまったカイジは、一夜にして多額のお金が手に入るというカジノ船へ参加することに。

果たしてカイジは、魔の豪華客船で見事に人生を逆転させることができるのか……。



ようこそ、クズの皆様

『デスノート』な主人公である藤原竜也扮するカイジ。
彼は”人生の敗北者”という言葉が似合うフリーターで、友人のせいでいきなり多額の借金を背負う。
頭脳戦を繰り広げていく流れと、俳優が藤原竜也ということで色んな既視感を覚えるのは恐らく皆さんも同じでしょう。
日テレが中心になって制作しているから、尚更そう思うに違いない。
そこに友情出演で松山ケンイチが居るのだから、それを思い出さない方が無理ってもんで。

そんなデスノート感溢れる今作ですが、楽しみは沢山。
原作のカイジを読んでいなくても、緊張感を持ってゲームの流れを観ることができるので、是非ともビールと焼鳥を準備して観ていただきたい。

限定ジャンケン~Eカード

鳴海はパチンコをやらない系の人物です。
というのも、その手のものはハマってしまうとズルズル引きずってしまいそうだし、楽しいと止められなくなってしまうのはゲームでわかりきっていることなので、絶対にやらないです。

身の上話はこんなところで、作品のお話を。
原作でも行われるゲームである”限定ジャンケン”や”ブレイブメンロード(鉄骨渡り)”、そして”Eカード”。

それぞれのゲームが再現されているわけですが、これまた原作ファンの方はどう捉えたんでしょう??

と、気になって調べたところやっぱり批評の嵐。
でも逆に、鳴海同様に原作を知らない人にとっては楽しめた模様。

ここはやはり、原作ありきの実写映画の難しいところですかねぇ。。。




迫真に次ぐ迫真

役者さんの演技を楽しめる作品は、ストーリーが少し雑だったり変な方向に進んでも印象として楽しかった、と言える要素になりえるくらい比重を置いてもいい部分だと思っています。

だって、物語がとても素晴らしいのに、演技がめちゃめちゃ下手だったら違和感しかなくて段々ストレスがたまってきますからね。
その一点のせいで全てが壊れる可能性だってあるわけです。

利根川を演じた香川照之さんの演技は絶品。
元から好きな役者さんですが、Eカードのあたりの表情なんて最高じゃないすか。

眉の動き、顔の震わせ方、頬が上下する感情の変化は本当に観ていて楽しい。

藤原竜也氏の演技も趣があって好きなんですが、今作で言えば一番好きな要素は香川さんでした。




「勝たなければゴミだ!  --利根川」

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