映画レビュー/概要

316本目 カイジ2 人生奪回ゲーム
2011年
監督:佐藤東弥
主演:藤原竜也
評価:★★★


あらすじ
地上に出られたにも関わらず、結局帝愛グループに借金をすることになってしまったカイジは、班長との賭けに勝利し、一時的に地上へ出られる権利を得る。

2週間で2億。
とても集められないその金額をなんとか調達すべく情報を集めていたところ、一人の男と再び会うことになる……。



デスノートな主人公が再び”カイジ”を演じる

藤原竜也がカイジを演じるのは二度目。
好評だったので続編が作成されるのはなんの違和感も無かったんですけど、やっぱり原作ファン(特に熱烈な)人たちからはあまり好意的に受け取られなかった様子。

前作『カイジ 人生逆転ゲーム』にて借金を返済できたのに、またまた地下帝国で働かされているカイジ。
たったの2週間で2億なんて無理でしょ??っていうところに、前作のラスボスである利根川が登場。
「クァイジ」とかいう、最早独特すぎて原作も何もあったもんじゃない呼び方なんですけど、それがまた心惹かれるのはやっぱり香川さんだから?w

前作の敵と組んで新しい敵と戦う展開はどんなバトル漫画でも大好きなんですけど、今作ではそこが一番楽しめる要素かと。

それだけじゃありません。前作で接点を持ったおやっさんの娘とも問題解決に向けて動くことに……。

ここらへんの人間模様を観ていくのが楽しい続編です。


今回の舞台は”沼”

”沼”と呼ばれるパチンコに挑戦することになったカイジ。
その攻略法を考えていく流れは前作同様に楽しいんですが、今作に限った話で言えば、それ以外のゲームにそこまでスポットが当たらなかったところがちょっと退屈に。

中盤~後半以降が全てここに集結してしまうので、一点集中型で同じゲームを観ていたいという人にとっては面白かったかも?

鳴海としては、様々なゲームが見れた方が面白いので、できれば一作目みたいに色んなゲーム出して欲しかったですねぇ。




一条さんもいいんですが。

伊勢谷友介さん演じる一条が今回のラスボス。
どうやら、設定が様々に改変されているらしく、これまたバッシングの的に。

こうなるのはわかりきっていることなので、原作準拠じゃない設定になることを前提に観た方がいいです。
そもそも実写映画化なので、2時間くらいに収めるためにあれこれ変えてしまうこと自体は特に問題無いかなぁと。
重視すべきは、ストーリーとの乖離がないかどうか、キャラが明らかに改悪されていないかどうか、というところかと。

これはカイジ2に限った話ではないんですが。。。

ちなみに、利根川ほどではないですが、一条のキャラクターはカイジを光とするなら一条を闇とすることができるので、ここらへんにもう少し時間をかけても良かったのではないかと。

女性キャラクターに時間を使わないといけないというのはわかりますが、個人的には一番退屈に感じてしまったのがそこなので。

結論からいうと、ストーリー的な楽しみは前作の方が上なんですけど、キャラの個性で言うと二作目の方が楽しめると思います。





「くぁいじ。  --利根川」

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