8本目 ゴースト・エージェント R・I・P・D/R・I・P・D

2013年
監督:ロベルト・シュベンケ
主演:ライアン・レイノルズ
評価:★★

某謎組織のようにコンビを組み(メンでインなブラック)、某謎メンバーのように対峙をする(ゴーストなバスターズ)。
おぉ!これは期待するっきゃねぇ!! ついでに予告も面白さをしっかり伝えてくれてる!!!

……という期待感を持って失敗した作品は数知れず。
どんな映画でも期待し過ぎると、その期待を超えないとイマイチに感じてしまうのは共通なはず。

この作品も、エンタメ性たっぷりなアクション映画であることを期待しながら鑑賞したのだが、結果はライアン・レイノルズの経歴に足すこともないような影のある作品に。しかし、彼は後のヒーロー映画で劇的な脚光を浴びることに……。

それは、また別のレビューで。
本日のお話は、死んだ警察官があの世でも仕事を強制させられる地獄のようなお話。
ちなみに、R・I・D・Pとは、『Rest In Peace Department』。
直訳すると、「安らかに眠れ部門」。



エージェントって呼べばなんとなく面白そうに感じる風潮



大まかな序盤の展開を先に伝えると、主人公であるニックは、麻薬組織を追っているうちに撃ち殺されてしまう。

「あぁ、俺、死んじまった……」と思っているのもつかの間。

目の前には面接官。
怪しげな部屋。
見るからにおかしな状況。

そんな状況に戸惑いつつも、あの世のエージェントとして仕事をすることにしたニック。
自分を殺したやつに会うため奔走することになる。



ここまで観ると、「おぉ、こりゃ面白いじゃん」と思った。

死んだことを否定しつつも、自分の葬式を観ればショックを受ける上に、事実を認めざるをえない。

悪魔を追う仕事と生きている時に起きた事件が交差するとき、映画史では珍しくもない、世界の破滅に導かれる。


ここまでのことを書いて、「え、この物語がどうしてイマイチになるの?」って思われるかもしれない。

だって、、、

現実世界の設定がめんどくせぇ!!



・死んでるから何が起きても死なない(でも痛みは感じる)。
・現世の人には、別人に見えている(カモフラージュ兼死んでいるから)。
・悪霊を逮捕する時が一番ややこしい!(話し回りが)

このルールがあるにも関わらず、現世では行動が制限される上に対してジョークの利いていないトークが何回か続いてしまうと、普通にアクションシーンだけ見せてくれればいいのに……と、テンションが下がっていってしまうのだ。冗長で不必要と思われるシーンがさらっと盛り込まれているのもマイナス。

じいさんの見た目が美人に見えるとか、んなこたぁどうでもいいんだよ!もっと悪霊とドンパチやってくれるところを観たいんだよ!
デビルメイクライよろしくなガンアクションで蹴散らしてよ!!!

という願いも叶わず。

そんな希望を胸に抱いたまま、映画は終幕しました。

頭を空っぽにして観るにはいい映画ではありますが、予告編を見て鳴海のようにテンションを上げ過ぎないことをオススメいたします。





「ズルいぞ……。  --ニック」

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