11本目 ファイナル・デッドサーキット/The Final Destination

2009年
監督:デヴィッド・R・エリス
主演:ボビー・カンボ
評価:★★★

死神のピタコラスイッチ。ファイナルシリーズの第四弾をいきなり紹介することになってしまったが、このシリーズは一連の流れが同じというだけで、ストーリー的な繋がりが強いのは一作目と二作目。つまり、この映画レビューがいきなり第四弾であっても特に問題は無いのだ!!(強引)




死の運命は避けられない



このシリーズは、一つの事件を主人公が未来予知するところからスタートする。予告でも流れているから、これくらいは語ってもいいでしょう。

何が起きるかって、とりあえず3D映画よろしくな飛び出すグロ映像!!(グロ映画が苦手な人は避けておいた方が無難)

例えば、車にぶつかって死んでしまう未来が待っていたとしよう。
それを察したあなたは、その車が通る場所に行かない。
そうすると、死の運命から逃げられることになる。

だが、死神はそれを良しとはしない。

死神は車ではなく、今度はバイクに轢かれる運命を用意するかもしれない。
それか、海に遊びに言った時にモーターボートに轢かれる運命にするかもしれない。

なんだか、轢かれることばかりを事例に挙げているが、これはほんの一例に過ぎない。

「そんな馬鹿なwww」って思う出来事が、当たり前のようにやってくる。
それも、現実では不可能ではなく、理論上可能なものばかり。

ご都合主義であっても、それが理屈として通るのであれば、死神はどんな手でも使ってくる。

映画の中の登場人物達も、例外なく次々と犠牲に……。

誰がどうなるか、予測しても斜め上を行く展開



登場人物達は、様々な死の運命を目の当たりにする。
避けられないということは先述したとおり。

映画の感想としては、ハラハラドキドキしながら観たい人、グロテスクなシーンが好きという人、理不尽のようで理にかなった殺され方をする死神のお遊びを観たい人にオススメ。

「そんなこといって、大したことはないんでしょう?」って思ってる人は居るはず。
映画には出てこないが、もう少し詳しい例題を挙げて、ファイナルデッドシリーズとはどんなものかをお伝えしよう。

------------------------------

気持ちが晴れるような快晴の下、仕事のために家から意気揚々と出かけた。
明日は土曜日。今日という日を乗り切れば、好きなだけ遊べる休みの日がやってくる。

「さぁて、今日は残業しないで帰るぞ~」

ルンルン気分で歩いていると、彼は小さな石ころに躓いて転んでしまう。

折角の華金気分が少し削がれて意気消沈する。
そこに、一台の車が現れ、こちらへと向かってくる。

「危ない!!!」

間一髪で回避。車は後ろの電柱に轟音を立ててぶつかった。
ほっと胸を撫でる。

(良かった……危うく轢かれるところだった)

九死に一生を得た。
だが次の瞬間、背後から何かが軋む音がした。

今度は、車がぶつかった電柱が彼へと目掛けて落ちてこようとする。

またまた間一髪で回避する。

とんでもない一日。まるで、死神が命を狙っているようだ。

再びほっと一息をついたのもつかの間、次の瞬間には車が大爆発。
電柱のケーブルが破損した車から漏れたガソリンに引火し、爆発を引き起こした。

道路に投げ出され、身動きが取れない。

そこへ、一台のバイクが颯爽と現れた。
爆炎によって閉ざされた視界。

爆炎の中から飛び出てきたバイク。

バイクは、彼を轢いてしまい、彼は土曜日を迎えることなく命を落とした。

------------------------------

とまぁこのように、何度回避しようとも死の恐怖から逃げることはできないわけです。

この映画を観ると、家の中にある物全てが自分を殺す道具のように思えます。

このような死の連鎖を観たい方は、是非ファイナル・デッドサーキットをご覧あれ。


死はどこまでも追いかけてくる。あなたの目の前にあるスマートフォンやパソコンでさえ、命を奪うきっかけになるかも……。





「この建物危なくないか? --ニック」

#鳴海の一人でキネマ
#ファイナル・デッドサーキット