映画レビュー/概要

※2021年5月30日更新

2本目 ピラニア3D/Piranha 3D
2010年
監督:アレクサンドル・アジャ
主演:エリザベス・シュー
評価:★★★★

地底より現れた古代のピラニアが、湖から夏真っ盛りのビーチへ。
お祭り状態となったビーチで、ピラニアが人々を食い尽くしていく……!

目次
  • 一瞬で骨にされる
  • どこかで観たよね?
  • 安全地帯があると思わないこと



  • 一瞬で骨にされる

    「1本目が『バック・トゥ・ザ・フューチャー』とか、どうせ良作とか無難な作品ばっかりレビューするんだろ?」 と思った人の顎の関節が外れたに違いない。 

    2本目にこの映画を持ってくるあたり、鳴海という人物がどれだけ捻くれた道を行こうとしているのかお分かりいただけることだと思う。

    本題に入る前に、ピラニアという魚をご存知だろうか。
    現代でもアマゾンの川でひっそりとその姿を潜めている獰猛な魚。
    と、鳴海は考えていた。確かに肉食だし、テレビのバラエティ番組などでは『恐怖!人喰いピラニアを追う!』とかゴールデンタイムでやってたりしそうなイメージが固着しているかと思います。

    ですが、実際のピラニアという魚は臆病で、自分より大きな動物からは逃げるそうです。
    ただし、大量の血が水の中で浸透してしまうとちょっとばかしかじられるかもしれないらしいですが、逃げれば大丈夫とのこと。

    では、本題へ。
    前述とは想像もつかない凶暴なピラニア達が海で遊んでいるビキニの巨乳なネーチャン達ばかり人達を襲う!!!

    その恐ろしさたるや、サメ映画や恐竜映画などに近い”自分が喰われる時を想像してしまう恐ろしさ”が詰まっている。まさにパニックもので求められるスリリングな展開。
    このあたりの流れはよく出来ている。頭を使わず楽しめるエンタメ性がしっかり描写されております。
    下手なB級サメ映画を鑑賞するよりもよっぽど面白いと思います。

    どこかで観たよね?

    1本目に神映画を持ってきた後にこの映画を選んだのも妙な作為を感じる(←自分で選んだくせに)。
    なぜならば、どう見てもまったく同じ人物がそこに居るから。
    バック・トゥ・ザ・フューチャー』にてドクを演じたクリストファー・ロイドが、こちらの作品でも博士役を演じています。

    必須のキャラという程でもないが、やっぱり居てくれるとほっとする安心感。
    何か恐ろしい事件が起きても対処できそうな。
    演者の魅力というのもまた、作品に与えるイメージを大きく担っていることの証明かなと。

    ぶっちゃけ、もっと登場シーン欲しかったっす……。

    安全地帯があると思わないこと

    とにかく人は「海の生き物なんだから陸なら大丈夫だろ!」って思ってしまう。
    パニック映画でそんな理論は通用しない。
    何の因果か、海かその近くに近づかざるを得ない状況というものが無慈悲にも襲い掛かってくる。
    要するに、いついかなるときも自分が喰われると思いながら生きること。
    エンディングでのオチがそれを物語っている。

    言ってしまえばピラニアと水着のお姉さんを観るだけの映画ですけど、こうした勉強ができちゃうというのもまた映画の醍醐味。

    この映画も例に漏れず、一つの教訓を教えてくれた。
    パニック映画といえども、人生に対する教訓は存在する。
    ありがたい話でした。




    後、美人のお姉さんと思う存分遊んでおく方がいいね。ちょっと海水浴行ってくる。





    「これは古代のピラニアだ!!  --グッドマン博士」

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