14本目 アローン・イン・ザ・ダーク/Alone in the Dark

2005年
監督:ウーヴェ・ボル
主演:クリスチャン・スレイター
評価:★

元々『Alone in the Dark』というゲームがあり、ゲームを元にして実写映画化したもの(ストーリーをそのまま再現しているとは言っていない)。
3Dモデルでのアドベンチャーゲームの中では、初の3D作品と呼ばれているため、『バイオハザード』などの原点とも呼べる。

ということは、ホラーな展開や、ド派手なアクションを期待して観てしまうのもごく普通の流れかと思う。
だが、その期待は『映画とゲーム』の繋がりという、後々まで苦しめられる映画界における負の方程式によって、苛まれるのである。




名前の通り真っ暗



再現してくれてるのは素晴らしい。でも、映画なのに暗くてよくわからなかったら意味ないでしょっ!!!

誠に残念なお話ながら、『アローン・イン・ザ・ダーク』というタイトルの通り、暗いという印象は様々に受け取れる。それと同時に(薄い…)という感想も湧き出てくる。

この作品の薄さ・暗さ↓

・平凡なキャラクター
・どこにでも出てくるような怪物
・複雑そうに見えてあちこち遠回りをしたりするシナリオ
・演技
・観たい戦闘シーンに割かれる時間が少ない
・綺麗にまとまらないエンディング

あれ、これって面白くないと言われる映画に見られる要素では……。

もっと盛り上げてほしいのに



人間VS化物の構図は、人数が多ければ多いほど盛り上がる。
この作品でも戦闘シーンがふんだんに散りばめられており、観ていて「お、これは面白くなりそうだな……」と思った矢先に呆気無く別のシーンになってしまったり、意味深な台詞を吐いたりと、盛り上がりたいのにその頂上まで連れて行ってくれない。

500mある山を登って行きたいのに、100m上がったところで「もうやめようかw」と言われてるような。
ゴールはそんなところじゃないでしょ!!!

とまぁ、『アローン・イン・ザ・ダーク』を一言で表すなら、不完全燃焼




「闇を地に放った代償は大きい  --エドワード」

#鳴海の一人でキネマ
#アローン・イン・ザ・ダーク