映画レビュー/概要

※2019年10月25日更新

9本目 バック・トゥ・ザ・フューチャー2

1989年
監督:ロバート・ゼメキス
主演:マイケル・J・フォックス
評価:★★★★★

あらすじ
1955年からなんとか戻ってきたマーティは、彼女のジェニファーと共にデートへ行こうとしていた。
するとそこへ、未来から戻ってきたドクが、マーティとジェニファーを連れ未来へと旅立つ……。

今の子ってこの作品どう観るんだろう……。

一作目との出会いは、鳴海の人生に多大な影響をもたらしたことを、前作のレビューでお伝えした。
バック・トゥ・ザ・フューチャー2では、中学時代の不真面目学生が理科の授業にのめり込むきっかけになった作品でもある。

前作は1950年代。今度は未来の世界である2015年……。

あれ!未来通り過ぎちゃった!!

ホバーボードで楽しむ子どもたちは?
靴紐自動設定シューズは??
空飛ぶ車は???
スポーツ年鑑は????(いや、これはありそうだけど……)
指紋認証扉は?????(家には無くても、技術自体は存在する)

などなど、映画を観ていると現実とのギャップを楽しめるようになった。
この作品を初めて観たのは90年代。つまり、ちゃんと『未来』としてこの映画を鑑賞していた。

時代を経てこの作品の見方は変わったが、再び鑑賞するとまた別の感動を覚えるあたり、このシリーズの素晴らしさは奥深いものだと感じる。

一作目:バック・トゥ・ザ・フューチャー




未来の世界は悲惨なものばかりではない

製作陣曰く、敢えて暗い未来ではなく、明るい未来を作り上げたとのこと。
SF映画の未来と言えば、大抵は荒廃しているか、わけのわからない宇宙人がはびこっているか、現実に起こりえるかどうか怪しい技術を使う世界へと変貌しているわけなんですけど、そこには『暗い』とか『死』とか『無機質』を感じさせる要素ばかりが詰まっているように思います。

それも一種の未来に対する暗示であるかもしれないんですけど、折角観る未来なら、明るい世界を観たいですよね。

それを映像化したような2015年。
当然のことながら現実世界では車は空を飛ばず、ホバーボードを乗りこなす少年少女も居ない。

過去から未来に来た主人公のマーティとドクは、マクフライ一家の大事件の発端となる出来事を食い止めるために奮闘する。
これがまた、一作目を観た人が楽しめる展開ばかりが散りばめられている。

ドクがマーティに忠告すればいいのに、なんでわざわざ未来に来たの?とか言ってはいけない。

過去と未来の線が繋がっている



一作目で起きた出来事と、二作目の展開は密接に関係しているというのは先述したとおり。
続編ものにありがちな『一作目の設定?知らんわそんなもの』とか『あー、そんなこともあったけど不都合あるから捻じ曲げるわ』という事案も特に発生しない。

こういった複雑に見えて実は単純な点と点をうまく繋ぎあわせられることが、鑑賞者を魅了するために重要な要素なのかもしれませんね。

面白い映画の時に限って、あれこれ話をしたいようでパッと語ることができないのが#鳴海の一人でキネマ。

このシリーズを観たこと無い人は居ないでしょ??とついつい思ってしまうと同時に、今更鳴海が語らずとも、このシリーズは大抵皆好きだろうという感情が、パソコンのキーボードをカタカタうつことに対して抵抗を与えているのかもしれない。

まぁ、鳴海がここで筆を進めなくても未来の出来事には何ら影響なんて(ry





「そんな馬鹿な!たった今未来に送り返したはずだ!!  --ドク」

#鳴海の一人でキネマ
#バック・トゥ・ザ・フューチャー