6本目 インシディアス 第二章/INSIDIOUS:Chapter2

2013年
監督:ジェームズ・ワン
主演:パトリック・ウィルソン
評価:★★

映画の続編を製作するとなると、「前作よりも面白いものを!」か、「前作としっかりリンクしているものを作ろう!」って話は、誰がせずとも勝手にそうなるべきだという思考が働くに違いない。

とはいえ、ジャンルによってはそれとはまた別の考えを持つことも一興かと思うのは、映画好きファンとしての個人意見でございます。

そんな語りをしておいて、このインシディアス第二章では、密接に前作であるインシディアスと関わっているので、できればというか十中八九くらいは観ておいた方がいい作品です。

人をドッキリさせるホラー映画であれば、前作と繋がっていなくても楽しめるor知っていればちょっとした味付けとして面白くなる、くらいで済むのですが、いかんせんこの作品は小学校の五教科くらい切っても切り離しきれない存在になっているゆえ、もし一作目を観ていない人は必ず観る様に
しいて言うなら、一作目が好きだった人はとりあえず観て損はない作品。
観てない人がいきなり観ると損をする作品。

完。(えっ)

一作目:インシディアス



引っ越した先でも変わらない!!!



よっぽど因縁が深いのか、それとも主人公の性質がそれを誘ってしまっているのか。
どこへ行こうと一家は世にも恐ろしい心霊体験をしてしまうことに。

■一作目を観れば、原因がわかります。

でも、何が起こるか?がある程度予測できてしまうのがまた残念。

ホラー作品特有の、(ここで来るんだろ……来るんだろ……う、うわあああああ!!!!)っていう悲鳴であればまだしも、「あー、どうせこうなってこうなるんだ。あ、やっぱりね」くらいの淡白な感想を持ってしまうあたり、どうにも一作目の印象が強かったから期待してしまうことによる落ち目がどうしても目立ってしまう。

いや、これは落ち目というよりも期待し過ぎた?のかもしれない。

とはいえ、良質なホラーを求めて観るのだから、期待が膨らんでしまうのも仕方がないこと。
怖いもの嫌いだけど怖がりたいんだよ!!!

この風潮は是非止めたほうがいい。



インシディアスに関わらず、最近映画界でよくある『続編を匂わせてのエンディング』が鳴海個人としてはお腹いっぱい。そりゃ敢えて伏線を残して終わって欲しいシリーズもあるんですがね。
某アメリカヒーローシリーズとか。

その作品自体が面白ければ、必然的に続編を期待する声が上がるし、なおかつ鑑賞者の想像力も豊かになるというもの。
「あのエンディングからはこうなっていくに違いない。じゃあ、あのシーンの意味は……」などと、インディ・ジョーンズがお宝を探している時のようなハリソン・フォード的目線であれこれ模索して楽しめるのが、映画のいいところなので。

ハリソン・フォードもインディ・ジョーンズも絡みませんが、それくらい面白い映画には興奮するってことですわ。

つまるところ、ラストシーンに付けた伏線は、蛇足だったのでは?という感想です。




「全員に死を     --???」

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